2018年08月27日

『SHOCK WAVE 爆弾処理班』を見てきました(ネタバレなし)

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香港映画大好きのお友達に誘われて、『SHOCK WAVE 爆弾処理班』を見てきました。
こんなにハードな映画は久々に見たな〜という感想。
いや、ドキュメンタリー映画とかは結構見ていたのですが、エンターテインメントとしてこんなにハラハラする展開の映画は久しく見ていませんでした。

主役はアンディ・ラウ
私にとっては『インファナル・アフェア』での好演が印象的なイケメン俳優さんですが、もう57歳になっていらしたのですね。
でも、渋さは加わったものの、相変わらずかっこいい!
そして、惜しげのないアクションに感動です。

アンディ・ラウ演じるチョンは爆弾処理班でナンバーワンの腕をもつ警察官。
過去には爆弾を使った犯罪を行うグループに潜入し、一部の逮捕に貢献しました。
それから数年、香港で不穏な爆弾事件が続発します。
不吉な予感を抱く彼の前に、想像もしないほど大規模なテロ事件が発生、その首謀者は実は……。


私は予備知識ゼロで見に行ったので、↑この辺りも知らなかったのですが、公式のあらすじはもっとネタバレしちゃっているので大丈夫かな(予告映像は見ないほうがいいですよ〜!)。
とにかくすごいスケールの映画でした。
香港の街をある程度知っているので、「ひえ〜、あそこでこんなことが?!」「うわ〜、そこを壊しちゃまずいでしょ!」などと心で突っ込みを入れながら見ちゃいました。
日本のテロリストが登場する映画でも銃器や爆発物はバンバン出てきますが、量が違う!!
それに、いったい何台の車を破壊したの〜?!
すごいお金がかかっているんだろうな〜、と思いました。

香港映画は、ときどき登場人物のパッションや残酷さが私の許容量を超えて、ついていけなくなることがあるのですが、この映画はまったく問題なく見られました。
その分、身に迫ってくる恐怖がすごい。
犯人が賢く、かつ容赦ないタイプなので、相当こたえますよ〜。
よくできたアメリカのアクション映画と同じノリで楽しめます。
が、もちろんアメリカ映画とは違うんですよね〜。
香港映画の真髄を味わってください。

あ、チョンの同僚のベンくんと、テロ事件に巻き込まれるウォンくんが両方とも美形でオススメです!
Nさん、誘ってくれてありがとうございました!!

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posted by 管理人 at 00:07| 舞台・映画レビュー

2018年08月19日

『カメラを止めるな!』『銀魂2』見てきました(ネタバレなし)

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今話題の映画『カメラを止めるな!』を見てきました!
これ、ネタバレせずに感想を語ることはとても難しい映画で、何を言っても観賞の邪魔になりそうなので控えておきます。
ただ、無名俳優ばかりで低予算で撮ったことが見事に生きていて、とてもよく練られたストーリーだな、と。
ホラー映画のスプラッタ表現が駄目な人もいるかもしれませんが、低予算だからそんなに怖くないですよ〜(笑)。
見る価値のある映画であることは保証します!


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『銀魂2』
2本立て続けに見たので大丈夫かな〜と思ったのですが、全然OKでした!
笑いの種類が異なるし、『カメラを止めるな!』とはものすごく対照的に、豪華キャストが次から次へと登場してアホなことを全力でしていく、という構成がとても楽しかったです。
最初の実写版では小栗くんに気を遣った(?)メタ構造が気になっちゃっていまひとつ乗れなかったのですが、今回はメタを冒頭部分にまとめて、本編にはほとんど出なかった!
何より今回は「真選組動乱編」が中心ですからね!
実力派俳優さんたちがマジな演技をきっちりやってくれて、すごく見ごたえありました。

アニメ版では真殿さんが素晴らしい演技を見せてくれた伊東鴨太郎役、三浦春馬くんがどんな風に演じるかと期待半分不安半分だったのですが、
ぴかぴか(新しい)最高でした!!!ぴかぴか(新しい)
今回、真選組の三人もすごくよかったのですが、とにかく鴨太郎最高!!
この役をやってくれて本当にありがとう!!
役回りのせいかグッズがほとんどないのですが、あったら買い占めるよ〜!!
大ファンになっちゃったよ〜!!
眼鏡キャラだから言ってるわけじゃないからね〜!!(でも、眼鏡すごく素敵だった!!)

はあはあ、ちょっと落ち着きます。
今回は真選組の面々も見せ場が多くてうれしかったです。
勘九郎さん演じる近藤さんの懐の深さ(前作では下ネタオンリーだったから…(^_^;))、柳楽さん演じる土方さんのかっこよさと情けなさ(予告でバラされてますが、今回トッシー出ます)、そして、吉沢くん演じるこの世のものとは思えないくらい美しい沖田くんぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
いや〜、きれいな子だとは思っていましたが、美しすぎませんか? 
惚れずにはいられませんよ、あんな沖田くん!!
一応三人の中では土方さん推しなんですが、とにかくこの映画の沖田くんは眼福以外の何者でもありません!
もちろん柳楽さんもすごく素敵でしたよ〜!!揺れるハート

さて、その他の新キャストで言えば、将軍役の勝地くんがすごかったですね〜。
身を惜しまずに演技する人だとわかってはいましたが、お見事です。
あの役をあそこまで演じられるのは彼だけでしょう!!
そして、堤真一さん演じる松平片栗虎がかなりはまっていてびっくりでした。
真面目なイメージだったんだけど、ああいう役もいけるんですね〜。
窪田くん演じる河上万斉は、そこそこ出番が多かったのですが、ちょっとキャラがつかみにくかったかな〜。
アクションシーンでは窪田くんの身体能力の高さが存分に生かされていました。
キムラ緑子さん演じるお登勢さん夏菜さん演じるさっちゃんは、出番少なすぎでしたがイメージは合っていました。
戸塚くん演じる山崎くんは原作より顔が暑苦しいけど、この人のあんパン編見てみたいですね〜。

前作からのキャストは安定の演技。
岡田くん演じる桂さんの出番が増えてうれしかったです。
すごくキレイだったし!!
石田彰さんにも見てほしいわ〜〜!
そして、佐藤二郎さんムロツヨシさんは相変わらず自由でした。
キャストの皆さん、笑わずにがんばって偉かった。

とにかく名作と言われる「真選組動乱編」に、迷作と言われる「将軍接待編」をドッキングさせた一本なので、見ごたえ十分、笑えて泣けてきっちり感動できる作品になっていました。
前作はこれを作るための準備だったのね…。←

あまりに真選組に萌えたので、dtvに入って「ミツバ編」を一気見してしまいました。
こっちも素晴らしかったです!!
沖田くん美しいし、土方さんかっこいいし、近藤さん素晴らしいし!!
『銀魂2』に感動したら、こちらもぜひぜひ見てください〜!!
(8月25日にテレ東で放送するみたいです!)
あ、映画館ではこちらのコラボポップコーンもオススメ!
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posted by 管理人 at 21:15| 舞台・映画レビュー

2018年08月16日

『羽生結弦展』行ってきました

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外出のついでに立ち寄った横浜高島屋で、入場無料の『応援ありがとうございます! 羽生結弦展』が開催中でした。
無料とは太っ腹な! と入り口に行ってみたら、こんな展示が。
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人数すごすぎるでしょ!!
内容は「無料」が嘘みたいな充実ぶりでした。

もともと『遙か』譲くんクラスタの中では知られる存在だった結弦くん
ジュニアのころは、スタミナが足りなくて後半ヘロヘロになったりしていましたが、いつの間にか日本が誇るトップアスリートに登りつめて……感慨もひとしおです。

動画も含めた写真が中心の展示ですが、ほにゃ〜としたオフのかわいらしい顔、美少女のような静かで凛とした顔、「やってやったぜ!」というドヤ顔、視線で人を殺せそうな鋭い眼差しの顔、どれも美しくてぴかぴか(新しい)本当にびっくりです〜。
最近はすごく男っぽい表情も見せるようになりましたね。
とにかく存在自体が奇蹟のような、日本の誇る最上のアスリートだと思います。

展示されている衣装は、どれも「細い〜! 足長い〜!!」と、観客から声が上がっていました。
『パリの散歩道』の衣装も、『SEIMEI』の衣装もありましたよ〜!
グランプリファイナルのメダルや、いつも着けているファイテンのネックレス、オリンピックのときに使ったカバンまで展示されていて、見ごたえ十分でした。
20日までの開催ですので、興味のある方はぜひぜひ足をお運びください。

展示会は無料なんですが、その先にあったグッズ販売コーナーで思い切り散在しちゃいました(^_^;)。
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左の写真集はとても充実しているのですが、一番気に入った篠山紀信氏撮影の高校時代の結弦くんのスナップがないのが残念〜!!
制服姿でスキップしているショットが神々しいほどに美しいのです〜!!ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
あれ1枚見るために会場に足を運んでもいいと思います!!

ということで、結弦くん、この時代に生まれて、素晴らしいスケートを見せてくれて本当にありがとう!!
お礼を言うのはこっちのほうだよ〜!!

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posted by 管理人 at 22:22| 萌えイベント

2018年08月09日

『恋におちたシェイクスピア』を見てきました(ネタバレなし)

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劇団四季が12年ぶりに手がけたストレートプレイ、『恋におちたシェイクスピア』を見てきました。
え〜、じゃあ私が『ひばり』『オンディーヌ』を見たのはそんなに昔なの〜??
そういえば、山口祐一郎さん石丸幹二さんが出てたな…(^_^;)。

それはともかく、舞台の基となった映画『恋におちたシェイクスピア』は大好物で、もちろんDVDも購入済みです。
この映画がどう舞台化されるのか、興味津々でした。

舞台版での最も大きな改変は、映画では比較的序盤で退場するマーロウが、舞台全体を貫く重要な役に格上げされていること。
シェイクスピアのミューズが、ヴァイオラじゃなくてマーロウになってた気がしないでもないですたらーっ(汗)

舞台装置は、当時の劇場を模した三層のバルコニーがメイン。
物語の進展に従って、そこに四角い張り出し舞台が挿入され、クルクルと回ったりします。
さすが四季! という素晴らしい衣装と相まって、チューダー朝イングランドの雰囲気がすごくよく再現されていてうれしかったです。
劇のところどころで演奏される古楽器や歌われる歌の旋律もバッチリチューダー朝でした。

さて、肝心の劇ですが、休憩前の第一幕はちょっと単調。
『エビータ』の前科があるので私だけかと思っていたら、休憩時間にほかのお客さんも「ちょっと眠くなった」と言っていました。
よかった。←
さまざまな伏線を張る必要があるので、どうしても段取り優先になっちゃうのはわかるのですが、もう一つの原因は「四季調」の台詞回しかな?

今回、演出は外部の方ですが、役者さんたちは四季の生え抜き。
そして四季の台詞回しというのは、古き良き「赤毛もの」の伝統を引き継いでいるんですよね。
たとえば「そうなのかしら。私にはわからないわ」という台詞を、すべて同じテンポではっきり発声する。
ときどき演劇を揶揄するときにモノマネされるタイプの話し方なんです。

今時の演劇はもっとリアルに話しますからね。
そうなのかしら。う〜ん、にはわからないわっ!」みたいな感じ?
浅利さんの方針なのか、以前は女性の一人称がすべて「あたし」だったし(今回は「私」になっていました)、その辺の前時代性がストレートプレイだと目立つなあ〜と思いました。

ただ、第二幕は展開がスピーディで登場人物の喜怒哀楽がはっきり出てくるので、台詞回しの単調さは影を潜め、とても楽しめました。
映画にあふれていたシェイクスピア作品への愛が、舞台にもきちんと反映されていて、シェイクスピアヲタクとしてはうれしかったです。
私が一番好きなキャラはエリザベス女王かな〜!

演者全員のスキルが非常に高く、舞台装置も衣装も一流の作品なので、シェイクスピア好きの人は一度足を運んでもいいのでは?
そして、浅利さん亡き今、お芝居のスタイルのアップデイトをぜひ、四季さんに望みたいです。
もちろん、翻訳ミュージカルをここまでメジャーにしてくださった故人には感謝と尊敬を捧げます。
劇場にはこんなコーナーが作られていました。
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数々の名作を送り出してくださって、本当にありがとうございました。
天国でまた、影万里江さん日下武史さん志村幸美さんと舞台を作っていらっしゃるのでしょうね……。

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posted by 管理人 at 21:23| 舞台・映画レビュー

2018年08月06日

『ヒトラーを欺いた黄色い星』『スターリンの葬送狂想曲』見ました

吉川美奈子さんが字幕翻訳を担当した2作を、梯子して見てきました。
たまたま同じ映画館でやっていたので、暑い戸外に出る必要もなくラッキーるんるん
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1本目は『ヒトラーを欺いた黄色い星』です。
ユダヤ人を次々と強制収容所に送り、1943年にはベルリンをjudenfrei(ユダヤ人が一掃された)都市と宣言したナチス政権。
しかし実際には7000人ものユダヤ人が市内に隠れ住み、そのうち1500人以上が終戦まで生き延びたそうです。
現在も存命の4人にインタビューを行い、彼らの体験を質の高い再現ドラマと共に見せたのが本作。
生き延びたことはわかっているのに、彼らを次々と襲う災難には終始ハラハラしっぱなしでした。

昔、『Uボート』という映画を見たとき、潜水艦を探査するビーコンの音が怖くてたまらなかったのですが、本作ではゲシュタポ(秘密国家警察)が扉を激しく叩く音が怖くて怖くて。
ただユダヤ人というだけで財産も仕事も人権も奪われ、深夜に突然「東へ」連行されていったこの時代……彼らはどれだけの恐怖を味わったことでしょう。

ベルリンに住むさまざまなドイツ人たちが、ユダヤ人を匿います。
ある人は医者であるユダヤ人に子どもを助けてもらったから、ある人は共産党員だから、ある人は反ナチだから……ただし、匿うほうも豊かなわけではありません。
食糧をはじめさまざまなものが配給制だったこの時代、自分が食べるものにも不自由する中で、ゲシュタポの摘発を恐れながらユダヤ人を匿うのは、ドイツ人にも大変なリスクでした。

『ゲッベルスと私』で、真実から目を背け続けたドイツ国民の平均的な姿を見た後だけに、少し救われたような気がしました。
日本と同様に、ドイツでは戦中に反戦運動がほとんど行われなかったと言われています。
けれどこんな形でナチスの蛮行に抵抗した、名もない市民たちがいたのだと。

また、映画の中で日付が示されるたびに、「もう少しだから! もう少しで戦争は終わるから!」と祈るような気持ちで見ていたので、ドイツの終戦が5月8日で本当によかったと思いました。
日本のように8月まで粘ったら、この映画に登場した4人をはじめ、さらに多くの命が失われたでしょう。

とても考えさせられる、非常に優れた映画でした。
今、この時期に見ることを全力でお勧めします!!

ただ、見終わって思ったのは、これだけの迫害を体験したユダヤ人が、今、パレスチナの人たちを迫害する側に回っているという哀しい事実です。
人間は過去にどれだけ学ぶことができるのか。
それを未来に生かすことができるのか。
この時期だからこそ考えたいと思いました。

映画館の中には、こんなコーナーが設けられていましたよ。
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さて、もう1本はこちら。やっぱり映画館の中にコーナーが作られていました。
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『スターリンの葬送狂騒曲』
こちらはヒトラー以上の人民を虐殺した独裁者、スターリンの死後の混乱をブラックコメディ仕立てにしたイギリス映画です。
さすがイギリス、ユーモアが真っ黒でした。

ただ、ここで描かれている虐殺や陰謀、犯罪行為や露骨な政治的工作等はすべて事実を基にしているそうです。
あれもこれも、本当にあったことなのか……。
笑った後にゾッとせざるを得ません。

とっつきやすい軽いノリで作られていますが、なかなか深いテーマを含む一本です。
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」
見終わった後、チャップリンのこの言葉を思い出してしまいました。


しかし、ドイツ語も英語も手がけるなんて、美奈子さんすごいよ!
面白い映画に触れる機会を作ってくれてありがとう〜〜!!

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posted by 管理人 at 23:47| 舞台・映画レビュー

2018年08月02日

『ゲッベルスと私』見てきました

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大学の同級生、吉川美奈子さんが字幕を担当した『ゲッベルスと私』を岩波ホールで見ました。
ドイツ映画は単館上映が多く、つい見逃しがちなのですが、Facebookで彼女をフォローしてからは結構見に行けています。

さて、この映画はノンフィクション。
ナチスドイツで宣伝大臣を務めたヨーゼフ・ゲッベルスの秘書、ブルンヒルデ・ポムゼルへのインタビューに、当時の映像を交えたドキュメンタリーフィルムとなっています。
驚くべきなのは、このインタビューが行われた2013年、彼女は103歳という年齢でありながら、非常に鮮明な記憶を持っていたこと(この撮影の後、2017年に106歳で亡くなっています)。
語られる事実は、ヒトラーの秘書トラウドゥル・ユンゲなどの著書を基にした映画『ヒトラー 〜最期の12日間〜』や、これまで読んできたさまざまな書籍に書かれていることと大差ないのですが、この映画の独自性は原題に表れています。
原題『A German Life』

「あるドイツ人の生涯」と訳していいのか、美奈子さんに確認しなければいけませんが(笑)、ポムゼル女史の言葉が貴重なのは、「あの時代、一般的なドイツ人は何を見て、どう感じていたのか」が率直に語られているからです。

ユダヤ人に雇用されていた彼女は、雇用主の仕事が徐々に縮小していくのを見て、新しい仕事を探さなければと、知り合いのナチ党員を頼ります。
仕事を紹介する引き換えに党員になることを求められ、当時の彼女にとっては大金である10マルクをしぶしぶ払って党員の資格を得ます。
希望どおり給料のいい放送局に就職すると、速記の腕を認められて、さらに待遇のいいナチスの宣伝省へと転職します。

こういった行動の理由は「不景気の中でいい職を得て、収入を増やすため」であり、ナチスの思想に共鳴したからでも、その政策を支持していたからでもありません。
ただ、同時に彼女は雇用主の仕事がなぜ縮小していくのか、友人のユダヤ人女性がなぜ貧困に苦しんでいるのか、深く考えることを避け続けました。

迫害されていたユダヤ人が突然消えたのは、ナチスが言うとおり「ズデーテン地方に移した」から。
強制収容所は単に反政府的な人や治安を乱す人を矯正するための施設。
当時、ドイツ人のほとんどがそう信じ、もしくは信じようとしていたということがよくわかります。

若いインタビュアーに対し、「若い人はもっと何とかできたんじゃないかと言うけれど、できなかった。そういう時代ではなかったのよ」と何度も繰り返すポムゼル女史
彼女の言葉の中で最も印象的だったのは以下のコメントです。
「私に罪があったとは思わない。ただし、ドイツ国民全員に罪があるとするなら話は別よ。結果的にドイツ国民はあの政府が権力を握ることに加担してしまった。そうしたのは国民全員よ。もちろん私もその一人だわ」

現代の私たちにも鋭く突き刺さる言葉です。
そういう政府に権力を握らせてしまったら、真実は隠蔽され、捻じ曲げられ、国民の知らない場所で恐ろしい事態が進んでいく。
ナチスは選挙で選ばれた政権でした。
当時、世界で最も民主的といわれたワイマール憲法下で生まれたのです。
国民が政権の暴挙に目をつぶり、深く考えることを避け、彼らの提示する「真実」を信じるフリを続ければ、同じ悲劇は現代においても繰り返されます。

「何も知らなかった。私には罪はない」
当時のドイツ人の気持ちを代弁する彼女の言葉の虚しさを、映画は伝えてくれます。
上映は明日が最終日となってしまいますが、一人でも多くの方に見ていただければと思います。

以下、コメントお礼です(まるさん)。

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posted by 管理人 at 23:14| 舞台・映画レビュー