2019年10月23日

キタムラさんお帰りなさい!『火色の文楽』

『遙か』『下天』で素晴らしい舞台を見せてくださった、キタムラトシヒロさんがようやく本格復帰なさいました!
ツイッターで告知が流れた途端にチケットを取ったのがこちらの朗読劇。
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文翁さんが手がけていたサウンドシアターシリーズの、最新作の演出を担当されたのです。

キャストは日笠陽子さんてらそままさきさん高橋広樹さん、そして井上和彦さんなど私が知っている声優さんに加え、主役トリオを天崎滉平さん熊谷健太郎さん市川太一さんという若手声優さんたちが務めます。
原作の北駒生さんの稽古場レポ漫画で、和彦さんがオウムの役もやると知って、こちらも楽しみにしていました。

あらすじ
その綺麗な跳躍姿から「バレエ界の星」と呼ばれていた少年・迫弓矢。しかし練習中の怪我により、バレエへの夢を絶たれてしまう。失意に暮れる弓矢を、幼馴染の入江湊は人形浄瑠璃・文楽の舞台へ連れていく。そこで弓矢の心を震わせたのは、耳に火の灯るような義太夫の声だった――。情熱の火を灯した弓矢は、三味線奏者の弦治や人形遣いの柑太と出会い、青春の日々を彩りはじめる。
約400年の歴史を誇る伝統芸能・文楽の世界。最上の芸を追い求め、もがきながら輝きを放つ、少年たちの“火”の物語が幕を開ける。


この舞台の最大の売りは、実際に文楽を見られること!
私も初見なので、どんな形で融合するのかワクワクドキドキしながら開幕を待ちました。
舞浜アンフィシアターはドーナツ型の舞台で、中央が大きなセリになっています。
声優陣はドーナツ型の部分に立ち、舞台奥に絃とピアノ、パーカッションの生演奏チーム。
さらに奥の一段高い回転式の盆に、太夫と三味線が乗って現れます。

バレエ一筋に生きてきた弓矢が、つきあいで訪れた文楽の舞台。
太夫の語りと三味線の演奏をちょっと退屈に思いつつ見守るうち、彼の心を撃ち抜くシーンがやってきます。
そこで中央のセリに大量のスモークと共に浮かび上がる文楽の人形!
太夫の声と人形の動きがピタリと重なり、恋する人を守るため、空を飛びたいと願う八重垣姫が生きた「人」として動き始めます。
声優さんが立って朗読されているため、どうしても人形の位置とかぶってしまうのですが、セリがかなり動くので見えるアングルも多かったです。
これが文楽か〜!!

声優陣の演技も、もちろん素晴らしかったです。
弓矢は太夫を目指すことになるので、太夫の語りは本物の太夫さん、それ以外は天崎滉平さんが担当するのだろうと思って見ていたら、びっくり! 天崎さんも結構発声するのですよ。
しかも、とても感情がこもっていてうまい!!
かなり練習されたのだと思います。
彼の仲間となる人形遣いの柑太役の市川太一さんは、透明感のあるハイトーンボイス(宮田さん2号?)と軽妙な演技でぐいぐい引き付けるし、地味にツッコミ役を務める冷静眼鏡キャラ弦治役の熊谷健太郎さんもいい味出していました。
すごい実力派ぞろいだ!!
女性声優さんたちも、ガラッと違う役柄を見事に演じ分けていて、とにかく皆さんのポテンシャルに驚き続けました。
和彦さんのオウムもとっても重要な役で、苦悩する兄弟子の高橋さんもすごく色気があって、とにかくおいしい! 
すごくおいしい舞台です!!
キタムラさん、いいお芝居に当たりましたね〜!!

最近、お話の作りに頭を抱えることが多いBOさんの朗読劇より、こっちのほうがずっと好み(飽くまで個人的意見です)なので、今後もキタムラさんにやってもらいたいな〜! なんて思っちゃいました。
サウンドシアターさん、よろしくお願いします!!

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posted by 管理人 at 12:24| 舞台・映画レビュー