2019年07月15日

『新聞記者』見ました(ネタバレなし)

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『東京新聞』望月記者の著書を原案とした映画『新聞記者』を見てきました。
望月さんは、菅官房長官の記者会見で常に果敢に鋭い質問をぶつけるため、蛇蝎のごとく嫌われている記者です。
その官房長官の態度は先日、『ニューヨークタイムズ』「独裁政権のよう」と批判されました。

映画の中では、望月さんを投影した女性記者の役を韓国のシム・ウンギョンさんが演じています。
日本の女優さんたちに出演を断られたため、という噂もありますが、映画の中では、日本語が不自由な彼女がなぜ日本の新聞社で記者をしているのか、ちゃんと説明されているので気になりませんでした。
というより、あのひたむきさの理由としては、とても説得力があったかな。
そして、内閣情報調査室のエリート官僚、杉原役を演じる松坂桃李くんの演技がもう、本当にすごかった!!
『黒田官兵衛』『ゆとりですがなにか』『この世界の片隅に』あたりで、多様な演技力がある人だとは思っていましたが、今回は正義感と権力からの脅迫のはざまで揺れ動く複雑な感情を見事に表現していました。
本当にいい役者さんです。
そして、この作品に出てくれてありがとう!!

現政権の異常さを体現したような、内閣参事官役の田中哲司さんも素晴らしかったです。
「この国の民主主義は形だけでいいんだ」
確かにそう思っているんだろうな、彼らは……。
新聞社の上司役の北村有起哉さん杉原の元上司、神崎役の高橋和也さん、その妻役の西田尚美さん杉原の妻役の本田翼さん、皆さんとても印象深い演技をしていました。

あまりに現在起きていることが描かれていて、しかもそれらは一つも解決していないどころか、この映画が作られたときよりもさらに悪化しているので、決してさわやかな気持ちで映画館は出られません。
けれど、今こそ真剣に考えなければいけないテーマが数多く提示されています。
見終わったとき、あの有名な詩を思い出しました。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義者ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった


もし、今作り直すならこんな感じでしょうか。

政府が原発の再稼働を始めたとき、私は声をあげなかった 私のそばに原発はなかったから
政権を非難する人たちが攻撃されたとき、私は声をあげなかった 私は強い側についていたから
彼らが沖縄の海に土砂を投下したとき、私は声をあげなかった 沖縄は遠い場所だったから
そして、私が住む地域が政府に蹂躙されたとき、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった


ネタバレではないので、この映画の中の忘れられない台詞を1つ書いておきます。
「このままでいいんですか私たち」

映画館には、出演者のサイン入りポスターが飾られていました。
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以下、コメントお礼です(もあな・あへさん、夏未さん)。

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もあな・あへさん

懇親会、楽しかったですよ。
遠隔地の方はネット中継を見る形で参加されたのですが、もうちょっとインタラクティブになるとあへさんも参加しやすくなるかもしれないですね。
プレミアムツアーでとっくにご存じとは思いますが、中原さんは本当に気さくで、一人一人の声に真剣に耳を傾けてくださるので、初めて会ったファンの方たちもリラックスしてお話しできていました。
もし、決意が固まったら、ぜひご参加くださいね!
9月のイベントにもお花を出す予定ですので、またあらためてご連絡させていただきます。
いつも本当にありがとうございます!!



夏未さん

たくさんネタにしちゃってすみませんでした〜!
でも、初々しい夏未さんの反応がとても新鮮かつ懐かしくて。
瞳孔が開いていたなら(笑)、あのレポが少しでも記憶をよみがえらせる鍵になるといいなあ。
いろいろな夢がかなった一日だったんですから、たっぷりと反芻してくださいね!
これからもよろしくお願いします!!
posted by 管理人 at 22:10| 舞台・映画レビュー