2019年09月30日

『記憶にございません!』と『僕のワンダフル・ジャーニー』

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『記憶にございません!』

観客動員ランキング2週連続1位の大ヒット作なので、今さら私がレビューする必要もありませんが……ふらふら
ほかの方のレビューを見ていると、「風刺が足りない!」と怒っている方と、素直に笑った方で大きく評価が分かれるようです。
三谷幸喜さんの作品ですからね〜。
特に最近のものは、フィクションの世界で楽しく面白く完結させるパターンが多いので、私も途中から後者だと割り切って楽しむことにしました。
風刺とかはクドカンさんのほうが鋭いですよね(『いだてん』最高!!)。

一応、あらすじを紹介しておきます(公式HPの紹介が長すぎるので自作)。
史上最低の支持率で国民から嫌われまくっている総理大臣が、演説中に投石を受け、記憶喪失に。
当然、辞任を申し出ますが、米国大統領の来日が迫り、数々の政治課題も抱えているため、秘書官3名は「何とかごまかす」方向で現役続行を決めます。
大臣や政敵はもちろん、家族の名前も顔もわからない総理大臣は、いったいどうなるのか?!!?


主役の総理大臣を演じる中井貴一さんは私の大好物の俳優さんなので、当然期待値マックスで見ました。
『ステキな金縛り』『short cut』でもさんざん三谷さん脚本にいじめられていましたが(笑)、今回も本当にチャーミングです。
気の弱〜い感じとか、困り切った顔とか。
記憶を失う前の総理は一瞬ビデオで登場するだけ。
どんな人物だったかは、周辺の人たちが本人に語って聞かせる……という趣向が、とても演劇的で楽しい!
主人公と一緒に「かつての自分」を探す旅に出る感じです。

秘書官たちも魅力的でした。
いまや秘書女優と言ってもいいほど板についている小池栄子さん、か、か、顔が美しすぎるぴかぴか(新しい)クールでかっこいいディーン・フジオカさんレストレイド警部とあまり役柄が変わっていない?(笑)迫田孝也さん
『有頂天ホテル』では豪華すぎるキャストを持て余し気味だった三谷さんですが、本作は総理の周りに閣僚やSPやジャーナリストがぞろぞろいるのが自然なので、うまく使いこなしたな、という感じでした。

悪徳幹事長の草刈正雄さんとか、悪徳ジャーナリストの佐藤浩市さんとか、悪妻の石田ゆり子さんとか、「悪」の扱い方も多彩で楽しめました。
出色なのはアメリカ大統領の通訳役の宮澤エマさん
先日、『ペテン師と詐欺師』で見事な演技を見たばかりなので、役柄のギャップに感動してしまいました。

ウェルメイドな一作なので、お休みの日に見に行くのにぴったり。
風刺目的の映画ではないけれど、消費税値上げについてはチクリと言っていますよ。


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『僕のワンダフル・ジャーニー』

以前に見た『僕のワンダフル・ライフ』の続編となる映画です。
前回、懐かしい飼い主イーサンの元に戻り、自分がかつて彼が飼っていた犬の生まれ変わりだと伝えることができた主人公のワンコ(便宜上ベイリーと呼びます)が、今度はイーサンから「自分の孫娘のことを頼む」と言われて、またまた生まれ変わりながら彼女を守るお話になっています。

『僕のワンダフル・ライフ』は、犬自身の生涯や飼い主たちとの触れ合いに重きが置かれていたのですが、続編では孫娘のCJの人生と恋愛が中心。
その分、犬にとことん弱い私の涙腺はそこまで崩壊しなかったのですが(^_^;)、人間ドラマとしては続編のほうがよくまとまっていたかな。
彼女の幼なじみの東洋系トレントくんがすごくいい子で、真面目で優秀で思いやりがあってとっても好みでした。

それにしても本当にワンコたちのトレーニングがきっちりできていて、生まれ変わることで犬種も性別もどんどん変わっていくのに、「ああ、中身はやっぱりベイリーだ」と思わせてしまうのがすごい!
これは愛するペットを失ったすべての飼い主の「夢」を具現化したストーリーなのかもしれませんね。

奇しくも今日、以前このブログでもご紹介した保護犬、リリちゃんの訃報がもたらされました。
保護犬なので正確な年齢はわかりませんが、同僚の家に引き取られてから7年、それはそれはかわいがられたようです。
同僚は「もっとやれることがあったのではないか」「つらい思いをさせたのではないか」と後悔の言葉をたくさん口にしていましたが、リリちゃんが幸せだったことは疑いありません。
生まれ変わりでなくても、同じような優しい魂を持つワンコが彼女の前にもう一度現れてくれることを心から願っています。

最後に、前作同様この映画も、大学の同級生の吉川美奈子さんが字幕を担当されたのでそれを楽しみに映画館に足を運んだのですが、映画が始まってびっくり!!
吹き替え版じゃん!!がく〜(落胆した顔)
美奈子さん、ごめんなさい〜〜!!あせあせ(飛び散る汗)
次回は気を付けます!!

以下、コメントお礼です(WALLYさん)。

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WALLYさん

確かに2.5次元のヒーローもいいけれど、陰影のある等身大の人物を演じるのがうまいですよね!
表情や視線や声の調子の変化にものすごく引き付けられます。
ああ、もっと見たい! もっと聞きたい!
事務所に頑張って仕事を取ってきてもらって、活躍の舞台をさらに広げていただきたいです。
そして大河ドラマに出演する姿が見たい!!
それがかなうなら、寂しさなんて我慢します〜!!
posted by 管理人 at 10:55| 舞台・映画レビュー