2019年10月23日

キタムラさんお帰りなさい!『火色の文楽』

『遙か』『下天』で素晴らしい舞台を見せてくださった、キタムラトシヒロさんがようやく本格復帰なさいました!
ツイッターで告知が流れた途端にチケットを取ったのがこちらの朗読劇。
20191021a.png
文翁さんが手がけていたサウンドシアターシリーズの、最新作の演出を担当されたのです。

キャストは日笠陽子さんてらそままさきさん高橋広樹さん、そして井上和彦さんなど私が知っている声優さんに加え、主役トリオを天崎滉平さん熊谷健太郎さん市川太一さんという若手声優さんたちが務めます。
原作の北駒生さんの稽古場レポ漫画で、和彦さんがオウムの役もやると知って、こちらも楽しみにしていました。

あらすじ
その綺麗な跳躍姿から「バレエ界の星」と呼ばれていた少年・迫弓矢。しかし練習中の怪我により、バレエへの夢を絶たれてしまう。失意に暮れる弓矢を、幼馴染の入江湊は人形浄瑠璃・文楽の舞台へ連れていく。そこで弓矢の心を震わせたのは、耳に火の灯るような義太夫の声だった――。情熱の火を灯した弓矢は、三味線奏者の弦治や人形遣いの柑太と出会い、青春の日々を彩りはじめる。
約400年の歴史を誇る伝統芸能・文楽の世界。最上の芸を追い求め、もがきながら輝きを放つ、少年たちの“火”の物語が幕を開ける。


この舞台の最大の売りは、実際に文楽を見られること!
私も初見なので、どんな形で融合するのかワクワクドキドキしながら開幕を待ちました。
舞浜アンフィシアターはドーナツ型の舞台で、中央が大きなセリになっています。
声優陣はドーナツ型の部分に立ち、舞台奥に絃とピアノ、パーカッションの生演奏チーム。
さらに奥の一段高い回転式の盆に、太夫と三味線が乗って現れます。

バレエ一筋に生きてきた弓矢が、つきあいで訪れた文楽の舞台。
太夫の語りと三味線の演奏をちょっと退屈に思いつつ見守るうち、彼の心を撃ち抜くシーンがやってきます。
そこで中央のセリに大量のスモークと共に浮かび上がる文楽の人形!
太夫の声と人形の動きがピタリと重なり、恋する人を守るため、空を飛びたいと願う八重垣姫が生きた「人」として動き始めます。
声優さんが立って朗読されているため、どうしても人形の位置とかぶってしまうのですが、セリがかなり動くので見えるアングルも多かったです。
これが文楽か〜!!

声優陣の演技も、もちろん素晴らしかったです。
弓矢は太夫を目指すことになるので、太夫の語りは本物の太夫さん、それ以外は天崎滉平さんが担当するのだろうと思って見ていたら、びっくり! 天崎さんも結構発声するのですよ。
しかも、とても感情がこもっていてうまい!!
かなり練習されたのだと思います。
彼の仲間となる人形遣いの柑太役の市川太一さんは、透明感のあるハイトーンボイス(宮田さん2号?)と軽妙な演技でぐいぐい引き付けるし、地味にツッコミ役を務める冷静眼鏡キャラ弦治役の熊谷健太郎さんもいい味出していました。
すごい実力派ぞろいだ!!
女性声優さんたちも、ガラッと違う役柄を見事に演じ分けていて、とにかく皆さんのポテンシャルに驚き続けました。
和彦さんのオウムもとっても重要な役で、苦悩する兄弟子の高橋さんもすごく色気があって、とにかくおいしい! 
すごくおいしい舞台です!!
キタムラさん、いいお芝居に当たりましたね〜!!

最近、お話の作りに頭を抱えることが多いBOさんの朗読劇より、こっちのほうがずっと好み(飽くまで個人的意見です)なので、今後もキタムラさんにやってもらいたいな〜! なんて思っちゃいました。
サウンドシアターさん、よろしくお願いします!!

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 12:24| 舞台・映画レビュー

2019年09月30日

『記憶にございません!』と『僕のワンダフル・ジャーニー』

20190929b.jpg
『記憶にございません!』

観客動員ランキング2週連続1位の大ヒット作なので、今さら私がレビューする必要もありませんが……ふらふら
ほかの方のレビューを見ていると、「風刺が足りない!」と怒っている方と、素直に笑った方で大きく評価が分かれるようです。
三谷幸喜さんの作品ですからね〜。
特に最近のものは、フィクションの世界で楽しく面白く完結させるパターンが多いので、私も途中から後者だと割り切って楽しむことにしました。
風刺とかはクドカンさんのほうが鋭いですよね(『いだてん』最高!!)。

一応、あらすじを紹介しておきます(公式HPの紹介が長すぎるので自作)。
史上最低の支持率で国民から嫌われまくっている総理大臣が、演説中に投石を受け、記憶喪失に。
当然、辞任を申し出ますが、米国大統領の来日が迫り、数々の政治課題も抱えているため、秘書官3名は「何とかごまかす」方向で現役続行を決めます。
大臣や政敵はもちろん、家族の名前も顔もわからない総理大臣は、いったいどうなるのか?!!?


主役の総理大臣を演じる中井貴一さんは私の大好物の俳優さんなので、当然期待値マックスで見ました。
『ステキな金縛り』『short cut』でもさんざん三谷さん脚本にいじめられていましたが(笑)、今回も本当にチャーミングです。
気の弱〜い感じとか、困り切った顔とか。
記憶を失う前の総理は一瞬ビデオで登場するだけ。
どんな人物だったかは、周辺の人たちが本人に語って聞かせる……という趣向が、とても演劇的で楽しい!
主人公と一緒に「かつての自分」を探す旅に出る感じです。

秘書官たちも魅力的でした。
いまや秘書女優と言ってもいいほど板についている小池栄子さん、か、か、顔が美しすぎるぴかぴか(新しい)クールでかっこいいディーン・フジオカさんレストレイド警部とあまり役柄が変わっていない?(笑)迫田孝也さん
『有頂天ホテル』では豪華すぎるキャストを持て余し気味だった三谷さんですが、本作は総理の周りに閣僚やSPやジャーナリストがぞろぞろいるのが自然なので、うまく使いこなしたな、という感じでした。

悪徳幹事長の草刈正雄さんとか、悪徳ジャーナリストの佐藤浩市さんとか、悪妻の石田ゆり子さんとか、「悪」の扱い方も多彩で楽しめました。
出色なのはアメリカ大統領の通訳役の宮澤エマさん
先日、『ペテン師と詐欺師』で見事な演技を見たばかりなので、役柄のギャップに感動してしまいました。

ウェルメイドな一作なので、お休みの日に見に行くのにぴったり。
風刺目的の映画ではないけれど、消費税値上げについてはチクリと言っていますよ。


20190929d.jpg
『僕のワンダフル・ジャーニー』

以前に見た『僕のワンダフル・ライフ』の続編となる映画です。
前回、懐かしい飼い主イーサンの元に戻り、自分がかつて彼が飼っていた犬の生まれ変わりだと伝えることができた主人公のワンコ(便宜上ベイリーと呼びます)が、今度はイーサンから「自分の孫娘のことを頼む」と言われて、またまた生まれ変わりながら彼女を守るお話になっています。

『僕のワンダフル・ライフ』は、犬自身の生涯や飼い主たちとの触れ合いに重きが置かれていたのですが、続編では孫娘のCJの人生と恋愛が中心。
その分、犬にとことん弱い私の涙腺はそこまで崩壊しなかったのですが(^_^;)、人間ドラマとしては続編のほうがよくまとまっていたかな。
彼女の幼なじみの東洋系トレントくんがすごくいい子で、真面目で優秀で思いやりがあってとっても好みでした。

それにしても本当にワンコたちのトレーニングがきっちりできていて、生まれ変わることで犬種も性別もどんどん変わっていくのに、「ああ、中身はやっぱりベイリーだ」と思わせてしまうのがすごい!
これは愛するペットを失ったすべての飼い主の「夢」を具現化したストーリーなのかもしれませんね。

奇しくも今日、以前このブログでもご紹介した保護犬、リリちゃんの訃報がもたらされました。
保護犬なので正確な年齢はわかりませんが、同僚の家に引き取られてから7年、それはそれはかわいがられたようです。
同僚は「もっとやれることがあったのではないか」「つらい思いをさせたのではないか」と後悔の言葉をたくさん口にしていましたが、リリちゃんが幸せだったことは疑いありません。
生まれ変わりでなくても、同じような優しい魂を持つワンコが彼女の前にもう一度現れてくれることを心から願っています。

最後に、前作同様この映画も、大学の同級生の吉川美奈子さんが字幕を担当されたのでそれを楽しみに映画館に足を運んだのですが、映画が始まってびっくり!!
吹き替え版じゃん!!がく〜(落胆した顔)
美奈子さん、ごめんなさい〜〜!!あせあせ(飛び散る汗)
次回は気を付けます!!

以下、コメントお礼です(WALLYさん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 10:55| 舞台・映画レビュー

2019年09月27日

『ペテン師と詐欺師』&『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』

このところエンタメの摂取量が多くて、レビューを書くのが追い付かないのでまとめていきます!

20190923a.png
『ペテン師と詐欺師』

山田孝之福田雄ー演出でミュージカル!?
それって『勇者ヨシヒコ』のミュージカル回拡大版では?!
という、極めてしょーもない理由でチケットを取ったこの舞台、ウェルメイドな作品でした。
初めて行った新橋演舞場でしたが、花道はそんなに使わずに(それはちょっと残念)前方舞台でちゃんとしたミュージカルが繰り広げられます。
そう、実は2005年にブロードウェイで初演され、受賞歴もある海外作品だったのです。

あらすじ
若くケチなアメリカ人詐欺師、フレディ・ベンソン (山田孝之) がやってきたのは、世界中の大金持ちが訪れる高級リゾート地・南仏リヴィエラ。
既にそこでは凄腕の詐欺師ローレンス・ジェイムソン (石丸幹二) が、相棒の警察長アンドレ (岸祐二) と共に、大金持ちの未亡人ミュリエル (保坂知寿) をはじめとする富豪の女性たちをダンディな魅力で騙し、荒稼ぎしていた。ふとしたことからローレンスの正体を知ったフレディは、そのオ能にほれ込み、強引に弟子入りを志願する。


この後、ローレンスが強引に迫ってくるオクラホマ娘(大和田美帆さんが好演)を追い払うため、フレディに一芝居打たせるところがすごかったです。
山田孝之節全開!!
これ、初日からこうだったのか、回を追うごとにひどくなってきたのかわかりませんが、石丸さんびっくりしてるんじゃなかろうか……ふらふら

後半は、アメリカ人旅行者のクリスティ一ンをめぐって、ローレンスフレディが火花を散らします。
このクリスティーン役を演じた宮澤エマさんが素晴らしかった!
歌もダンスも演技もバッチリで、チャーミングかつ大胆!
ローレンスの相棒のアンドレ岸祐二さん)、大富豪の未亡人ミュリエル保坂知寿さん)もレベルの高いミュージカルを見せてくださって、最後まで幸せな気分で見ることができました。

あ、しっかり聞いてみたかった山田くんの歌は、石丸さんのような訓練されたミュージカル歌唱とは少し違いましたが、四季出身のスターたちとがっぷり四つで勝負できる素晴らしいものでした。
そして、すべての台詞に異なる反応を示すきめ細かい演技に感動。
私はリアクション美人が大好きなので、山田くんがますます好きになりました!
映像のお仕事が忙しいとは思いますが、これからも舞台に立ってくださいね〜!


20190923b.png
『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』

さて、なぜこの組み合わせでレビューを書くのかというと、多分この劇に佐藤二朗さんが出ているからでしょうね。
『勇者ヨシヒコ』つながりかいっ!!あせあせ(飛び散る汗)
ちなみにこちらの劇の脚本・演出は三谷幸喜さんです。

あらすじ
ホームズワトソンがベーカー街221bで同居を始めたのは、1881年の1月といわれています。これは、彼ら名コンビが出会ってから、「緋色の研究」で描かれた最初の事件に遭遇するまでの数ヶ月間の物語。
ホームズはまだ二十代の若者。
人間としても探偵としても未完成のシャーロックが直面する、人生最初で最大の試練とは?


ということで、探偵業を本格的に始める前の、若くて不安定なシャーロック柿澤勇人さん)が主人公。
彼を取り巻くおなじみのメンバー、ワトソン博士佐藤二朗さん)、ハドソン夫人はいだしょうこさん)、レストレイド警部迫田孝也さん)、兄のマイクロフト横田栄司さん)に加え、ワトソンの奥様(八木亜希子さん)と依頼人のヴァイオレット広瀬アリスさん)が登場します。

原作にはシャーロックワトソンの年齢がはっきり書かれていないので、2人は同年代かワトソンのほうが少し上、と一般には思われていますが、今回の舞台ではワトソンシャーロックの年齢が親子ほども離れています。
家庭がありながらなぜかシャーロックと同居を始めたワトソンは、持ち前の素朴さと実直さで人嫌いのシャーロックの信頼を得ることに成功しました。
探偵業を本格的に始めようとするシャーロックのところに突然飛び込んできた依頼人が、ヴァイオレットです。
ここから事件が始まるのですが……。

私は主役の柿澤さんを生で見るのは初めて(ドラマでは何度か拝見してます)だったのですが、ナイーブで天才肌の若きシャーロックを巧みに演じていたと思います。
何度も彼の舞台を見ているK女史によれば、今回はかなり抑えた演技だったそうです。
脇役が曲者ぞろいなので、狂言回しとしてはいいバランスだったのかな?

ワトソン役の佐藤さんは、三谷さん「あなたのふざけていない演技が好き」と言われて出演したそうで、見慣れたおふざけはまったくありませんでしたが、にじみ出るおかしさはさすが。
挙動不審気味の演技がストーリーとかみ合っていて、起用の理由がよくわかりました。

ヴァイオレット役の広瀬アリスさんは、ドラマでも舞台でもこれまで見たことがなかったのですが、とても達者で生き生きとしていて、いい女優さんだな、と思いました。
私は妹さんの演技は苦手なのですが(^_^;)、お姉さんについてはこれからの成長がとても楽しみです。

そして、私の大好きな俳優さん、横田さんマイクロフトは強烈でした!!
多分全キャラの中で一番濃いですね!
声はいいし、プロポーションも素敵だし、にじみ出るオーラがす、すごい!
心から笑わせていただきました。
大好きだ!!揺れるハート揺れるハート揺れるハート

ミセス・ワトソン役の八木さんは声も所作も役にぴったりでした。
最初は「財前直見さん?」と思ってしまったほど見事な女優ぶりで、もう「アナウンサー出身の」と付け加える必要はないですね。

迫田さんのお間抜けなレストレイド警部はいださんの可憐なハドソン夫人も劇を盛り上げるスパイス役をしっかり果たして、全体のバランスが取れたとてもエンタメな舞台になっていました。
やっぱりうまいな、三谷さん
ところどころに登場する、シャーロキアンの心をくすぐる台詞や設定もたまりません。
トランプに関する演出は初めて見る趣向で、これも楽しかったです。


ということで、2本ともとてもよくできていて、見た後にすっきりした気持ちで劇場を後にできる良作でした。
エンターテインメントのお手本ですね。
ごちそうさまでした!!

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 13:00| 舞台・映画レビュー

2019年08月18日

映画『ライオン・キング』見てきました!(ネタバレなし)

実は月曜日に自宅でケガをしまして、片足に包帯を巻いて杖をついて歩いている状態です。
お盆で電車が空いていたのが幸いして会社には通えていますが、夏休み名物「走り回るお子様」が怖い。
足を踏まれたらどうしよう〜!!がく〜(落胆した顔)
ということで、迷いなく字幕版を選んで『ライオン・キング』を見てきました。
吹き替え版もほとんど同じ時間に上映しているので、劇場内見事に大人だけでした(´▽`) ホッ
20190817a.jpg

上映前の予告で、『Cats』も映画化されることを知りました。
こちらは舞台版同様、人間が猫の格好で演じるようです。
まあ、ロック猫とかバレエ猫とか、本物の猫だと表現しにくいキャラが多いからな……。
一方、『ライオン・キング』は完全CGでほとんど実写(宣伝コピーは超実写)。
ほぼ本物のライオンやサバンナの動物たちが、美しい自然の風景の中でドラマを繰り広げます。
歌うときに結構不自然な絵になるのでは? と心配していたのですが、とっても自然で、ミュージカルというより「歌がよく流れる映画」という感じ。
あ、ちなみに私はアニメ版を1回、四季の舞台を2回見ています。
後者のほうが印象が強いですね。

「サークル・オブ・ライフ」がテーマなので、獲物を食べたり虫を食べたりするシーンが結構あるのですが、さすがディズニー、えぐい絵面はいっさいなし!
動物たちの表情も、現実的な範囲内でちゃんと表現されていて、「動物って表情が豊かなんだな〜」とあらためて思いました。
子ライオンは結構おっさんくさい表情でしたが(笑)。

そして、今回やっと気づいたのですが、これは王妃が変節しない『ハムレット』なんですね。
王亡き後、王弟に嫁いだガートルードハムレットと国に悲劇をもたらしたのに対し、寡婦を貫いたサラビシンバナラ、プライド(群れ)を支える柱となりました。
シンバが女性不信だったら話がさらにややこしくなるしな〜(^_^;)。

字幕版で見た最大のメリットは、きれいな英語を堪能できたことです。
ディズニー映画の英語は基本的にとてもクリアでわかりやすいのですが、『ライオン・キング』は動物たちの会話ということで、さらに簡潔で聞き取りやすい!
プンバァティモンの洒落も、レベルが低いのでわかりやすい(笑)。
後半の『美女と野獣』のパロディにも笑わせてもらいました。
ああ、全文ディクテーションしたいなあ。
これ、英語の教材にうってつけです!
歌いだすといきなり聞き取りにくくなるんですけどね〜もうやだ〜(悲しい顔)

レビューには「話に深みがない」とか「アニメのまんま」とか書く人もいますが、大人は字幕版で英語を聞き取っていれば、それだけで感動できますよ、うん。
素晴らしいCGを見ていると、なぜか本物の動物が動いているのを見たくなるのも面白いですね。

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 00:18| 舞台・映画レビュー

2019年08月13日

舞台『オリエント急行殺人事件』見ました

K女史Ka女史の推し俳優、小西遼生くん
彼が主演を務める舞台、『オリエント急行殺人事件』を見てきました。
20190812a.jpg
今回の舞台は、2017年にアメリカで上演されたケン・ルドヴィック脚本を基にしたそうです。
が、舞台写真を見比べてみると、セットなどはかなり違います。
「列車を舞台にしたサスペンスを、舞台上でいったいどうやって描くか?」という課題に、アメリカ版とは異なる形で挑戦したようです。

小西くんは主役ですから、当然名探偵ポワロ役。
だったら髭の存在感をできるだけ少なくして、若くてきれいなポワロ像で行くのかしらん……と思っていたら、発表されたスチルは結構堂々たるお鬚姿だったのですよ。
「なぜこれを小西くんに…???」
三人とも頭に「?」を浮かべながら劇場に向かったのでした。

久々のサンシャイン劇場は、やっぱり駅からすごく遠くて驚きましたが(^_^;)、横に広くて舞台を近くに感じられるんですよね。
客席降りもやりやすいみたいで、その特性を生かした演出が結構ありました。
また、舞台セットが大変よくできていました。
「こう来たか!」と膝を打つ感じで。

小西くんがこんなにたくさんしゃべる舞台は初めて見ましたが、相棒役のブーク松村武さん)がとても達者で、そのテンポやリアクションの良さに助けられて、若き日のポアロを好演していました。
たとえ髭で隠していてもやっぱりきれいなお顔だし、プロポーションがめちゃくちゃいい!!
胸板が厚いし、足が長いし、この方は本当にスーツが似合うのですよ。
ストレートプレイでこれだけの台詞量に挑戦できたのは、役者としていい経験になったのではないでしょうか。

乃木坂やジャニーズの若者たちも頑張っていましたが、やはりベテラン層の演技の確かさが光った舞台でした。
一言一言の重みや響きが違う。
映画も三谷幸喜版ドラマも見て、原作も読んだことがあるおなじみの筋立てなのに、クライマックスに向けて盛り上がるし、泣かせてくれました。
舞台版独自の展開もあるので、犯人を知っていても知らなくても楽しめると思います。

ということで、お誘いくださったK女史、ありがとうございました!
小西くん、よかったよ〜!

以下、コメントお礼です(友さん、まるさん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 13:00| 舞台・映画レビュー

2019年07月28日

『アルキメデスの大戦』見てきました(ネタバレなし)

20190728a.jpg
な〜んか素直に『天気の子』を見る気になれなくて、今週末は『アルキメデスの大戦』を見てきました。

あらすじ
昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。


予告編での菅田くんの変人ぶりがかわいかったので、彼の演技を楽しみにしていました。
すると、冒頭にものすごいシーンが延々と。
ここに予算の半分くらい使っているんじゃないかと思いました。
スクリーンで見る価値が一番あるのはここですね。

山本五十六役が舘ひろしさん、その盟友の永野中将役が國村隼さん、対立する嶋田少将役が橋爪功さん、大和の設計を推し進める平山中将役が田中泯さん菅田くんを支える田中少尉役が柄本佑さん
演技巧者がズラリと並んでいるので、漫画原作のため多少カリカチュアライズが激しいですが、見ごたえがありました。
特にね……田中泯さん、すごい。
菅田くんを食ってたね。
バディ好きには、菅田くん柄本さんのコンビがとってもおいしいと思います。
私はおいしかったです!揺れるハート

エンドロールに防衛省や自衛隊の協力クレジットが入っていたので、その方面の怒りは買わない内容だったのだと思いますが、いやあ、なかなか。
シビリアンコントロールの大切さをひしひしと感じました。
でも、制服組以上に自分が戦場に行くつもりがないシビリアンのほうが好戦的になるものなのよね〜。
今日放送された『いだてん』がちょうど同じ時代の話だったので、現在の日本の状況と比べて暗澹たる気持ちになりました。
犬養毅さん、素晴らしい政治家だったんだな……。

エンタメとして見ても、この時期に戦争に思いを馳せるために見てもいい映画だと思います。
あまり肩に力を入れずに見られますよ。


さて、夏休みに入って話題作の封切りが目白押しですが、私は
『記憶にございません!』
『ダンスウィズミー』
『ライオン・キング』

あたりは見たいと思っています。
ご一緒できそうな方、声をおかけください!!

以下、コメントお礼です(上里さん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 23:41| 舞台・映画レビュー

2019年07月22日

2019年版エリザベート見てきました

20190721d.jpg
投票を済ませてから向かった帝国劇場。
2019年版『エリザベート』初観劇です。
ええと……今回のバージョン、配役にすごく満足されている方は、ここで回れ右していただけるとうれしいです。
よろしくお願いします!


さて、いいかな?
今回からトート井上芳雄さん古川雄大さんのダブルに、エリザベート花總まりさん愛希れいかさんのダブルに変わっています。
20190721e.jpg
そして本日見たのはまさに初登場のお二人、古川トート愛希エリザの組み合わせでした。
20190721f.jpg

考えてみると私、花ちゃん以外のエリザは瀬奈じゅんさん以来!(城田くんが初めてトートをやった公演です)
前回の公演のダブルキャストさまの評判に比べると、愛希さんには好意的な評価が多いので見るのを楽しみにしていました。

ほう…そう来たか…
個人的な感想なのですが、すごく生きる力が強そうなエリザベートだと思いました。
一言で言うなら、雇用機会均等法元年の総合職女子みたいな?
「経験はないけど、私は私の力で未来を切り拓き、幸福を手にして見せます!」という希望に溢れた、キャリアウーマンを目指す女性。
皇后の立場の窮屈さをよく知っているフランツでさえも、一瞬「彼女なら世界を変えてくれるかもしれない」と夢見てしまうような。
皮肉にも、その可能性の芽を摘むのも彼自身なわけですが。

長年にわたる嫁姑戦争で憔悴しても、エリザベートは負けません。
最後は条件闘争に勝ち、勝った褒美の子育ては人に丸投げしてしまいます。
いつの間にか、勝つことが目的になっていたんですね。
ただ、得られたのは彼女が本当に欲しいものではなかった。
キャリア形成に失敗した……という深い挫折感に苛まれます。

今回のエリザベートを見て「あ!」と思ったのは、ルドルフと再会する場面。
すべてから目をそらしていた花總シシイと違って、彼女はしっかりと息子を見ているんです。
話もちゃんと聞いて、できれば助けたいという「母の顔」をしていました。
しかし、ルドルフが持ち出したのは、彼女が失敗して手を引いた政治の分野。
「ごめんなさい、私はその分野には失敗しているの」と、悔しさをにじませて彼の前を去ります。
まさかその後、息子が自殺するなんて思わなかったでしょう。
だから葬儀での嘆きの性質も、花ちゃんとは異なる気がしました。

そういう非常に自立したタイプの女性なので、トートとのラブロマンスの要素はほとんど感じませんでしたね。
その意味ではウィーン版に近いのかな?
毎回毎回、きっぱりとトートを撃退していた気がします。


その分、ウィーン版ではトートエリザベートへの執着がすごかったのですが、古川トートは?
とにかく美しくて、スラリとしたスタイルと優雅な動きは素晴らしい!
でも、深い闇はあまり感じなかったような…。
ファンの方、本当に許してくださいね。
いや、長野県高山村出身の古川くんのことはとてもとても応援しているんですよ、私!
それでもあえて言わせていただくなら、大人気ブランドのカリスマ店員みたいだったな、と…。

自分の人気とカリスマ性に絶大な自信を持っている店員さんが、お店に迷い込んできた今まで見たことのないタイプの女の子に興味を持って、余裕たっぷりにドレスを勧めるけど、「興味ない」と断られてしまう。
「俺に夢中にならないなんて、おもしれー女だな」と、つきまとうようになり、事あるごとにPRするけど色よい返事はもらえない。
最後の最後、やっと受け入れてもらったと思ったら、「あ! 死んじゃったら俺のドレス着られないじゃん?!」と愕然とする、みたいな。
す、す、すみません〜!!!あせあせ(飛び散る汗)
でも、トートエリザへの執着があまり強いように見えなかったんです〜!

ルキーニやトートダンサーズとのチームワークもいいので、「F4?」とか思っちゃったり(^_^;)。
城田トートの絶対的な孤独感や得体の知れない不気味さ、井上トートの若く一途な執着に比べて、まだまだ色が薄い気がしました。
城田くんも、回数を重ねるごとに新しく深いトートを創り出していったので、これからに期待です。
歌は十分合格点。ここまでよく頑張った!

ちなみに私がものすごくゾクッとしたのは、幼いルドルフトートの場面。
「ママには聞こえない」の歌が、まるで未来のルドルフが過去の自分を憐れんで歌っているように聞こえたんです。
「ああ、やっぱりルドルフ役が彼の中に残っているんだな」と思いました。
あのゾクッをトートとしても感じさせてほしい!
待っているよ〜!!

カンパニー全体はきちんと仕上がっていて何一つ不足するものはないのですが、まだ場面と場面のつながりが弱く、観客を圧倒するような迫力を感じられません。
月末には花ちゃん古川くんのバージョンを見る予定なので、さらなる仕上がりを楽しみにしたいと思います。

なお、このレポ途中で間違って公開してしまっていたようで、その際に読んだ方は申し訳ありませんでした。

以下、コメントお礼です(さくやさん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 00:05| 舞台・映画レビュー

2019年07月15日

『新聞記者』見ました(ネタバレなし)

20190714a.jpg
『東京新聞』望月記者の著書を原案とした映画『新聞記者』を見てきました。
望月さんは、菅官房長官の記者会見で常に果敢に鋭い質問をぶつけるため、蛇蝎のごとく嫌われている記者です。
その官房長官の態度は先日、『ニューヨークタイムズ』「独裁政権のよう」と批判されました。

映画の中では、望月さんを投影した女性記者の役を韓国のシム・ウンギョンさんが演じています。
日本の女優さんたちに出演を断られたため、という噂もありますが、映画の中では、日本語が不自由な彼女がなぜ日本の新聞社で記者をしているのか、ちゃんと説明されているので気になりませんでした。
というより、あのひたむきさの理由としては、とても説得力があったかな。
そして、内閣情報調査室のエリート官僚、杉原役を演じる松坂桃李くんの演技がもう、本当にすごかった!!
『黒田官兵衛』『ゆとりですがなにか』『この世界の片隅に』あたりで、多様な演技力がある人だとは思っていましたが、今回は正義感と権力からの脅迫のはざまで揺れ動く複雑な感情を見事に表現していました。
本当にいい役者さんです。
そして、この作品に出てくれてありがとう!!

現政権の異常さを体現したような、内閣参事官役の田中哲司さんも素晴らしかったです。
「この国の民主主義は形だけでいいんだ」
確かにそう思っているんだろうな、彼らは……。
新聞社の上司役の北村有起哉さん杉原の元上司、神崎役の高橋和也さん、その妻役の西田尚美さん杉原の妻役の本田翼さん、皆さんとても印象深い演技をしていました。

あまりに現在起きていることが描かれていて、しかもそれらは一つも解決していないどころか、この映画が作られたときよりもさらに悪化しているので、決してさわやかな気持ちで映画館は出られません。
けれど、今こそ真剣に考えなければいけないテーマが数多く提示されています。
見終わったとき、あの有名な詩を思い出しました。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義者ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった


もし、今作り直すならこんな感じでしょうか。

政府が原発の再稼働を始めたとき、私は声をあげなかった 私のそばに原発はなかったから
政権を非難する人たちが攻撃されたとき、私は声をあげなかった 私は強い側についていたから
彼らが沖縄の海に土砂を投下したとき、私は声をあげなかった 沖縄は遠い場所だったから
そして、私が住む地域が政府に蹂躙されたとき、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった


ネタバレではないので、この映画の中の忘れられない台詞を1つ書いておきます。
「このままでいいんですか私たち」

映画館には、出演者のサイン入りポスターが飾られていました。
20190714b.jpg

以下、コメントお礼です(もあな・あへさん、夏未さん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 22:10| 舞台・映画レビュー

2019年07月08日

『PIPPIN』と『家族百景』見てきました(ネタバレなし)

本当は2本を一緒に語るべきではないのですが、レポがたまっているので(^^;)お許しください。

城田優くんが主演した舞台『PIPPIN』
20190706.png
スケジュールが東宝の『エリザベート』とかぶっていたので、「そうか、城田くんはこちらの作品を選んだのか」と勝手に思いました。
そして、見終わってみて、その選択は成功だったな、とも。

ストーリー
さまざまな曲芸やマジックが披露されるサーカスのテント内で、新人団員を主人公に若き王子ピピンの物語が演じられる。
サーカスの団員たちが扮する国王、義母、祖母、義弟たちに囲まれ、「特別な何か」を探し求めるピピン。
戦争は夢見たものとあまりに違い、女性たちとの楽しみも彼を虚しくさせるばかり。どこに行けば、「特別な何か」は見つかるのか?


公式サイトのストーリーがあまりにネタバレしているので(^^;)、自分で書いてみました。
最初にタイトルを聞いた時、「え? フランク王国のピピン? なんとマニアックな!」と思ったのですが、私の頭に浮かんでいたのは世界史で習う大ピピンとか小ピピン
設定を見るとこのピピン小ピピンの子であるシャルルマーニュ(=カール大帝。劇中ではチャールズ)の息子なんですね。
シャルルマーニュの死後、フランク王国神聖ローマ帝国とも見なされる)は3つに分かれ、その1つである現在のイタリアを、このピピンが継承しています。イタリアの最初の王様ですね。

はい、歴史マニアの戯言はここまで(^^;)。

劇中では、初々しい新人団員が演じるピピンが、さまざまな経験を重ねていきます。
『エリザベート』トートとは180度違う、かわいらしくて未熟で若々しい城田くんが新鮮でした。
アクロバティックな動きも多く、走ったり、踊ったり体力的に相当厳しい役だと思いますが、この役で最も彼のプラスになったのではないかと思われるのが歌唱力!
ものすごくうまくなっています!!
日本のミュージカル俳優さんは基本的に声楽科出身の方が多く、オペラ的歌唱がメジャーですが(中川晃教くんとかが例外かな)、海外ミュージカルではロックやソウルが中心の作品も多く、城田くんのようなロックな歌唱は今後活躍の場がさらに広がるのではないでしょうか。

ピピン以上に活躍するCrystal Kayさん演じるリーディングプレイヤーも素晴らしかった!
そして私が何よりも度肝を抜かれたのは、ピピンの祖母を演じた前田美波里さん
御年70歳だそうですが、本当に美しい!!!ぴかぴか(新しい)
ネタバレを避けるため、ここまでにしておきます(笑)。

劇中劇で演じられるピピンの物語は、すべての若者の成長譚でもあります。
人生は奇跡に満ちていて、ワクワクするもの、自分は特別な人間だと信じて、さまざまなことに挑戦し、現実を知り、夢破れ、彷徨し……。
昨今の社会問題が頭にあって、「引きこもっている人は、こういう過程のどこかでつまずいて、次のステップになかなか進めない状態なのかな」などと考えたりもしました。
特別な存在ではない、ちっぽけな素の自分を見出した時、人はどうやってそれを乗り越え、幸せを手にするのか。
古典的でありながら、とても現代的かつ普遍的なテーマをエンタメで豪華に装飾した作品だと思います。
チャンスがあれば、ぜひ見てみてください!
この舞台を経験した後のトートも見てみたいよ、城田くん!!


飛田展男さんが出演されるというので、足を運んだ朗読劇、『家族百景』
20190706b.png
若手の声優さんを中心にした劇団なのかな。
脚本・演出の藤丸亮さんが、出演もされていました。

ストーリー
明日から取り壊しが始まる実家に、子供たち、孫たち、ひ孫たち、近所の住人たちが集まって最後の宴会を催している。
話題の中心は、先日亡くなった祖父。
認知症が始まっても、頑なにこの家を離れなかった祖父と、それより前に亡くなった祖母について「そもそものなれそめは何だったんだろう?」という話から、舞台は祖父母が出会った時代へと戻っていく。


この祖父の役が飛田さんでした。
最初のシーンでは、それぞれの役者さんが現代の家族の誰かを演じているのですが、続くシーンからは、祖父役は襟巻、祖母役はストールをバトンタッチすることで、どんどんと別の役者さんたちが祖父母の歴史を演じていきます。
この試みはなかなか面白かったです。
間に現代のシーンがときどき挟まれますが、襟巻とストールのおかげで誰が誰であるかわかりやすくて助かりました。
まあ、役者さんが二人とも交替するので、「さっきのシーンと同じ人物に見えない…」みたいなところもあるのですが(笑)、それも含めて楽しませていただきました。

太平洋戦争中に出会い、当時としては珍しい恋愛結婚で結ばれた二人が、出産、子育て、退職……さまざまな人生の局面で、ぶつかり合い、労わり合い、絆を深めていきます。
後半の展開は、演出の藤丸さんの経験がかなり反映されているそうで、涙が止まらず困りました。
皆さん熱演で、途中から朗読劇でなくなっていましたが(笑)、とても見ごたえがありました。
贅沢を言うなら、マイクを通すとすごく声が大きくなるので、ちょっと耳がつらかった。
聞きやすい音量での熱演をよろしくお願いいたします。
飛田さんはその辺の調整が素晴らしかったです、今さらですが。
ベテランの底力もしみじみと感じた舞台でした。

以上2作、駆け足で(?)ご紹介しました!

以下、コメントお礼です(WALLYさん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 19:22| 舞台・映画レビュー

2019年07月07日

『Bloom! Takarazuka』に行ってきました

現在、月に1回のペースでカラオケのレッスンをしていただいている、元タカラジェンヌの真織由季先生
その先生が、ジェンヌの先輩である花愛望都さん、後輩の芽映はるかさんと共演されるショー、『Bloom! Takarazuka』に行ってきました!
20190705a.png

会場は銀座のコリドー街にある瀟洒なレストラン、Al Kentre(アル・ケントーレ)さん。
この名前の由来がわからない…。
そもそもイタリア語ではKはほぼ使わないので、造語か外来語なのかな〜?
昔、レストラン「アル・ケッチャーノ」さんの由来を真剣に調べたら、山形弁だったことがありますので、深追いはやめよう(^^;)。

20190629a.jpg
メインのお料理(↑)が終わり、あとはデザート! というタイミングでショーがスタートしました。
銀色のインナーに黒いジャケットを羽織った芽映さんがクルクルと優雅に踊る中、真織先生『We Will Rock You』を歌いながら登場!
20190629b.jpg
うわあ、すっかり宝塚な世界です!
歌は『Don't Stop Me Now』に変わり、MCの花愛さんが深い美声で、令和最初となるショーのコンセプトを紹介してくださいました。
今回は昭和と平成に分けて、それぞれの時代の名曲を聞かせてくださるそうです。

まずは昭和編。
芽映さんが素晴らしい声で『みずいろの雨』(お若いので、この曲が発表された年にはまだ生まれていなかったそうです)を歌い上げた後、ジャケットを脱いで衣裳チェンジ。
こちらも衣裳チェンジした真織先生が合流して、なんと〜お二人でピンクレディーの『UFO』を、完璧な振りとともに披露してくださいました!
20190629c.jpg
眼福!!
だからインナーが銀色だったんですね〜。

続いて平成編。
真織先生が、先生の最推しアーティストである安室奈美恵ちゃん『Can You Celebrate?』をしっとりと歌い、続けて『Body Feels Exit』をキレッキレのダンスとともに熱唱!
20190629d.jpg

20190629f.jpg

20190629g.jpg
先生はレッスンの時もよく安室ちゃんの歌い方を例に挙げて指導してくださるのですが、ダンス付きでフルコーラス聞けてすごくうれしかったです!!
かっこよかった〜!!揺れるハート揺れるハート揺れるハート

この後、芽映さんがよく伸びる真っ直ぐな歌声で『365日の紙飛行機』を歌ってくださいました。
どこかのテレビ番組の「平成の歌姫といえば?」ランキングで、1位がAKB48、3位が安室ちゃんだったということで、この選曲になったそうです(2位はアユちゃん)。

次は、リクエストコーナー。
昭和と平成の宝塚の名作各6作の中から、会場の拍手で歌う歌を決めるという趣向でした。
皆様、合計12曲をちゃんと練習されてきたそうです。
昭和で選ばれたのは、『ベルサイユのばら』『うたかたの恋』
『ベルばら』からは『愛あればこそ』を歌ってくださいました。
20190629e.jpg
うわ〜、構図がものすごく宝塚〜!!
『うたかたの恋』は見たことがないので、曲名はわからなかったのですが、さらにさらに宝塚っぽいロマンチックな歌でした。
見とれちゃって写真撮り損ねました……。

平成で選ばれたのは、『ファントム』『スカーレット・ピンパーネル』
私たちは必死で『エリザベート』を推したのですが、力及ばず、でした……orz。
『ファントム』からは、芽映さんカルロッタの歌を熱唱。
20190629h.jpg
いいところで時間切れになってしまったので、最後のアンコールで全曲披露してくださいました。
本当に素晴らしい歌唱で、歌い方もチャーミングで、どうしてこんなに素敵な娘役さんがトップにならなかったの? と思ったのですが、花ちゃんがトップのときの宙組だったんですね……そ、それはあまりに不運………もうやだ〜(悲しい顔)

真織先生『スカピン』の歌をソロで披露してくださいました。
これも未見なので曲名がわかりません〜。
本当は二人で歌う歌にチャレンジしたかったみたいです。

デザートタイムを経て、後半はしっとりとしたバラードのお時間。
従来の『Bloom! Takarazuka』はこういう感じのショーだったそうで、今年はあえて前半に「見せる」要素を増やしたのだとか。
数々のダンス、確かに楽しかったです!
芽映さん『マイウエイ』(お母様もジェンヌさんで、布施明さんの大ファンなので、とのこと)、真織先生『Tempest』(あくまで安室ちゃん推し!)、『スタンドアローン』と続き、リクエスト曲は先ほども書いたカルロッタの曲。
そして、ラストの1曲は『すみれの花咲くころ』『フォーエバータカラヅカ』の二択で再び会場に選ばせてくださいました。
やっぱり『フォーエバータカラヅカ』でしょう!
20190629i.jpg
皆様が会場を回りながら歌ってくださって、思わず一緒に声を合わせてしまいました。

う〜ん、いいショーだった!!
ぜひ来年も開催してください!!

こんな素晴らしい先生に歌を習っているんだな〜と、あらためて感動してしまいました。
真織先生、これからもよろしくお願いします!!

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 00:53| 舞台・映画レビュー

2019年06月21日

みっちーと体育くんのワンマンショー

とっても対照的に見えて、意外と似ている二人のワンマンショーに行ってきました。
1人目は及川光博さんみっちーです。
20190619a.png
今回のツアータイトルは「PURPLE DIAMOND」
いかにもみっちーらしいテーマですね。

10年以上前にファンは卒業したのですが、なにせ去年離婚しましたからね…。
親戚のおばちゃんが「あの子大丈夫かしら?」と心配するように、バツイチ(本人はエックスワンと呼んでほしいらしいです)みっちーに会ってきました。
私の卒業後もずっとファンを続けているKa女史に、「老けたはNGワードだからね!」と言われていたのですが、第一印象はさすがにNGワード(^_^;)。
でも、懐かしい曲に合わせて踊ったりコール&レスポンスしている間にそんなことどうでもよくなってしまいました。
やっぱり客席を乗せるのがうまいし、トークも楽しい。

現役ファンのころはこの空間の中心にいるみっちーにうっとりしていたのですが、今はこういう空間を作り出して観客を楽しませるプロフェッショナルとしての手腕に感心する……という感じです。
加齢トークが増えつつある気はするけどふらふら、これからも頑張るのよ、みっちー! と、エールを送りつつ、親戚のおばさんは会場を後にしたのでした。
さすがにときめきは……消えたかな〜(^_^;)。


2人目は岡崎体育くん
おお、偶然とはいえ彼ものパーカー着ていますね!
20190619d.PNG

この方のことは朝ドラ『まんぷく』で、進駐軍の看守役をやっていたときに知ったのですが、同じ進駐軍の将校役をやっていたMONKEY MAJIKのお二人と仲良くなって作った『留学生』という曲で、初めて歌っているのを見ました。
何というか……このマルチな才能にびっくりです。
だまされたと思って一度見て!!


が、逆に言えばそれしか知識はなかったのです。
そこに、一緒にカラオケを習っている元同僚が「勢いでチケット取っちゃったので一緒に行きませんか?」と誘ってくださいまして……。
彼女が推薦してくれたおススメビデオの1つがこれ。
『MUSIC VIDEO』

これまたすごいんですわ。
見て損はないので、ぜひぜひ最後まで見てみてください!

ということで、参加を決めたのでした(笑)。
今回ワンマンコンサートが行われたさいたまスーパーアリーナは、デビュー時からずっとあこがれていた会場だそうで、コンサートのアンコール曲となった『Explain』でもその思いを歌っています。
デビュー7年でここにたどり着いたというのは、相当なハイピッチだと思います。
20190620e.png
ロビーにはものすごい数の花が並んでいました。
20190620b.png
MONKEY MAJIKさんはもちろん、
20190620c.png
アニメのエンディングとオープニングを担当したポケモン
20190620d.png
コラムを連載中のananからも!

そうして始まったコンサート。
最初に驚いたのは、座席に置かれていたキンブレが勝手に光ったことでした!
もちろん好きな色を点灯させることはできるのですが、曲が始まると中央管制で色や点滅がコントロールされるんです。
これがすごくきれい!!
YouTube時代のアーティストだけあって、(本人はいたって地味なパーカーにスエット姿なのですが、)曲と共に流れる映像が素晴らしい!
それに合わせてライトの色や数も複雑に変わり、会場全体が真っ赤になったり、虹色の流れがうねったり、蛍の光のようにはかなく淡く光ったり。
こういう演出もあるんだな〜と感動しました。
ネオロマイベントの、観客がマニュアルで素早く色を切り替えるのも好きですが(笑)。

花道がめっちゃ細かったり、その先にあるセンターステージを囲むディスプレイが花じゃなくてエノキダケだったり、そうやって節約した経費を何に使ったかというと、会場の係員の中に混ざっていた藤木直人のギャラだったり(笑)、とにかく最初から笑わせます。
本当に一人でノートパソコンを操作しながらのステージなので、一曲ごとにバスタオルで頭ゴシゴシこすって汗拭いて、水飲んでから次の曲へ。
確かにまぎれもなくワンマンコンサートでした。

私が一番楽しみにしていたのは、「これで盛り上がると思うので予習しておいてください」と教えられたこちらの曲(↓)でした。

中盤以降すごい展開になって、スーパーアリーナの1万8000人が全員「〇〇〇ザマーミロ!」と連呼するんですから、何かの宗教か? って感じでしたよ。
本当に楽しかったよ〜揺れるハート
このPVに登場するパペット、てっくんはコンサートグッズとしても売られていました。
コンサート記念にてっくんのソロ曲CDも発売されて、何と翌日のオリコンのデイリーチャートで1位になっていましたよ(笑)。

ほかにも大爆笑演出はたくさんあって、観客を絶対に楽しませるぞ! という体育くんの意気込みがビリビリと伝わってきました。
本当に夢だったんでしょうね。
確実に円盤化されると思うのでネタバレはこの辺にしておきますが、ここまでに紹介したPVで興味がわいた方は、見てみるといいと思いますよ。
楽しいこと請け合いです!!

最後、ジャニーズばりに観客席を移動するトロッコで回ったところは写真撮影OKだったので、私も撮ってみました。
20190619c.png
遠いっ!!!
でも、本当に楽しかったよ〜!
ありがとう〜!!

レポを書いてみてわかったのですが、私、すっかりファンになっていますね(笑)。
そうだったのか〜。
とにかく誘ってくれたTやん、本当にありがとう!!
すごくいい経験だったわ〜!!揺れるハート揺れるハート揺れるハート

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 00:29| 舞台・映画レビュー

2019年04月25日

『ヒトラーvs.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』見てきました

20190420a.jpg
『ヒトラーvs.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』
見てまいりました〜!
雑誌の映画評でチェックはしていたのですが、字幕を大学の同級生の吉川美奈子さんが担当されたと知って、即、映画館に向かいました。

今回の字幕は別の方が担当かな〜と思ったのは、映画の案内役がイタリア人俳優だったため。
監督さんもイタリア人で、映画の中で最も多く耳にするのはイタリア語です。
ただ、当然ながらドイツ語もたくさん登場しますし、さらに英語、フランス語とどんどん言語が変わるので、字幕を読もうと思っていてもつい耳も動いてしまう!(イコール理解できる、ではないですが)
ということで、見終わったときは疲労困憊しておりました(^_^;)。

ドキュメンタリー映画なのですが、おおよその内容は公式HPによると以下のとおり。
ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経った今でも10万点が行方不明と言われる。
なぜ、ナチス・ドイツは、いやヒトラーは、美術品略奪に執着したのか?
彼らは、ピカソゴッホゴーギャンシャガールクレーらの傑作に「退廃芸術」の烙印を押しそれらを貶め、一方で、純粋なアーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。
同時に、故郷リンツに“総統美術館”設立の野望を抱き、右腕的存在のゲーリング国家元帥と張り合うかのうように、ユダヤ人富裕層や、かのルーブル美術館からも問答無用で憧れの名品や価値ある美術品の略奪を繰り返した。
権力は芸術をも支配できると妄信するナチスが行った歴史上最悪の美術品強奪と破壊、そしてヒトラーの秘宝たちが辿った知られざる真実とは――?


いまだ10万点が行方不明というのにも驚きますが、私がもっと驚いたのは、映画の中に登場するユダヤ人家族が、長い長い裁判を経てほんの数年前にようやくかつて所有していた絵画を取り戻した、という事実でした。
そう、ナチスに略奪された美術品は、まだ所有者の元に戻っていないのです。
上述の「退廃芸術」「晒しものにする」目的でドイツ各地で展示された後、戦費を調達するために売り払われています。
略奪の末の売買であっても所有権が移った以上、「返してください」「はい」という訳にはいきません。
美術館所蔵となっている作品の場合、個人の所有に戻すことが果たしていいのか、という問題もあります。
70年前の暴挙は、いまだ禍根を残しているのです。

一方、個性の発露である芸術作品の優劣を、時の権力者が決める怖さも強く感じました。
ヒトラーの描いた絵を見たことがありますが、下手ではない、でも個性の薄い具象画で、こういう画風の人が印象派やキュビズム作品を理解できず、憎むのもまあ理解できます。
芸術の愛好家を名乗っていたゲーリングが好んだ絵画も、彼のフェチが反映されていてちょっとイヤ…(絵画に罪はなく、セレクトが気持ち悪い)。
こういった好みはもちろん誰にでもありますが、彼らの最大の罪は、好みに合わない作品の存在を許さなかったことです。

なお、タイトルになっているピカソは、実はほとんど登場しません。
けれど、とても強烈な印象を残します。
見終わった後、「なるほど、だからタイトルにしたのか」と、思わずつぶやいてしまいました。
現代に通じる問題も提起されている異色のドキュメンタリーなので、興味がある方はぜひ映画館に足をお運びください。
美奈子さん、お疲れ様でした!!

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 23:58| 舞台・映画レビュー

2019年04月15日

『名探偵コナン 紺青の拳』(ネタバレなし)見てきました

20190415a.jpg
公開後ものすごい勢いで興収を伸ばしている映画版『名探偵コナン』の最新作、『紺青の拳』
テレビアニメをときどき覗くくらいで、映画版は前作の『ゼロの執行人』が初めて、という門外漢の私が足を運んだ理由は、フォロワーさまに熱心なファンの方が多く、お会いした時にネタバレ話もしたいだろうな〜と思ったからでした(笑)。
なので、今回売りとなっているキッド京極さんも初対面〜!
まあ、前回も安室さん初対面だったので条件は同じです。

それより個人的に注目していたのは、ゲスト声優の山崎育三郎さん
前回、上戸彩さんが意外なほどにうまかったので、さて? と思って見たら、やっぱすごいわ、育三郎〜!!揺れるハート
アメリカに1年留学経験アリだそうですが、英語の台詞も相当がんばっていたし、何より日本語の台詞、うまい!
ミュージカルはストレートプレイよりも声を作るシーンが多いと思いますが、それにしてもうまかったです。
『昭和元禄落語心中』の演技に続き、惚れ直したよ〜!揺れるハート揺れるハート揺れるハート
もう一人のゲストの方は、英語うまかったです。うん、以上。

エンドロールに流れるネイティブの声優さんの中に知っている名前を発見して笑ったりしていましたが、よ〜く考えるとこれシンガポールが舞台よね?
なのにバリバリのシングリッシュがまったく登場しないのがちょっと残念。
私の初めての海外旅行はシンガポール航空でだったのですが、乗務員さんのシングリッシュが聞き取れなくて相当焦りましたからね〜(^^;)。

さて、ストーリーについては何を言ってもネタバレになりそうなので割愛して、個人的には前作のほうが好きでした。
何より謎の部分がもっと込み入っていて、頭を使わされたから。
「これ、1回見ただけでわかるの?」
「子供さん、この内容理解できるの?」

と不安になったくらいなので、何回も通う方がいるのも納得でした。
今回はストーリーがもっとシンプルで、したがってお子様にも理解しやすい(英語の台詞の多さと字幕にはつまずくかも?)し、1回見ただけで満足。
なので、スタートダッシュはすごいけれど、リピーターがどのくらいいるかな?

一番の感想は、真っ白なシルクハットにタキシード、マントのキッドさん、それがユニフォームとは言え、目立つし、動きにくそうだし、大変だなあ〜。
着替え相当な数持っているんだろうなあ〜、というものでした。
ファンの方、すみません!あせあせ(飛び散る汗)

以下、コメントお礼です(夏未さん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 13:00| 舞台・映画レビュー

2019年04月08日

『スパイダーマン:スパイダーバース』見ました!(ネタバレなし)

20190408a.jpg
『スパイダーマン:スパイダーバース』

心の癒しを求めて、『ダンボ』『バンブルビー』とこの作品のどれを見るか迷ったのですが、都合のいい時間にやっていて、しかも4DX! だった本作に決めました。

あらすじは以下のとおり↓
ニューヨーク、ブルックリン。
マイルス・モラレスは、頭脳明晰で名門私立校に通う中学生。
彼はスパイダーマンだ。
しかし、その力を未だ上手くコントロール出来ずにいた。
そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。
その天地を揺るがす激しい衝撃により、歪められた時空から集められたのは――。


ネタバレを避けるため途中で切っちゃってますが(^_^;)、うん、知らないで見たほうが面白いです。
なので、観賞前に公式サイトに行くのもやめましょう!

さて、先に4DXのお話を。
『シン・ゴジラ』観賞時に初体験したこのシステム、座席が揺れる、風やミストが吹きかかる、バブルが舞う、背中をボコボコ叩かれる……となかなか臨場感に溢れているのですが、『スパイダーマン:スパイダーバース』を4DXで見る方は、相当な覚悟が必要です!
とにかくアクションシーンが多いので、座席の動き方が過激!
振り落とされないようにしがみつく感じでした。
風もボンボン吹くし、背中も叩かれ続けるし、それが後半1時間以上断続的に起きるのでいやあ疲れる疲れる。
やっぱりアトラクションの時間って、「あ、もっと乗っていたかったな」くらいで終わるのがいいんですね〜。
「すぐにもう一度見たい!」とはしゃいでいる少年もいましたので、感じ方は人それぞれのようですが(^_^;)。

画面は非常に面白いです。
最近はCGが発達して、実写とほとんど変わらないようなアニメーションが多くなっていますが、本作はそれを逆手にとって、あえて二次元的表現をたくさん盛り込んでいます。
三次元の中にガンガン入り込む二次元のミスマッチが楽しく、意欲的、実験的だなあと思います。
エンドロールの表現なんて、ほとんどウォーホールリキテンスタインか、という感じ。
とてもアメリカなMOMAっぽいアレンジでした。

ストーリー自体は、多分今どきよくある流れなのでしょうが、家族愛やまっとうな倫理観、耳が傷まない台詞選びなど、当初の目的だった「心の癒し」はきっちり得られました。
そのかわり、あまりに揺さぶられ過ぎて「身体の癒し」が必要になっちゃいましたが(^^;)。
全年齢、全方向に配慮が行き届いたディズニー作品に飽き足りない方は、ちょっとノーティで過激なアニメ体験を味わいに、本作にチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。
「異なる絵柄が同一画面に存在する」不思議は、なかなか楽しいですよ!
画面の動きがべらぼうに(『ギボムス』で覚えた副詞)速いので、字幕なしでOKの方以外には豪華声優陣による吹き替え版推奨です!!

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 22:00| 舞台・映画レビュー

2019年04月02日

『ブラック・クランズマン』見ました(ネタバレなし)

『グリーンブック』を見たからには、これも見ておくべきだろう、と思って行ってきました。
20190402a.jpg
『ブラック・クランズマン』
アカデミー賞会場で、『グリーンブック』の作品賞受賞に盛大にすねて見せたスパイク・リー監督の映画です。
こちらはアカデミー賞脚色賞を受賞しています。

公式HP掲載のストーリーは以下のとおり。
1970年代半ば、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワースは初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、情報部に配属されると、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK<クー・クラックス・クラン>のメンバー募集に電話をかけた。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。騒然とする署内の一同が思うことはひとつ。
KKKに黒人がどうやって会うんだ?
そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンに白羽の矢が立つ。電話はロン、KKKとの直接対面はフリップが担当し、二人で一人の人物を演じることに。任務は過激派団体KKKの内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのか―!?


この潜入捜査はなかなかにスリリングで、もちろん楽しめたことは楽しめたのですが、う〜ん……
作品賞は『ボヘミアン・ラプソディー』でよかったんじゃない?

要はですね、戊辰戦争を会津側から見るか、薩長側から見るか、という違いなわけです。
『グリーンブック』は白人側から見た「こんなひどい時代があったんだね。黒人差別はよくないよね」という「過去」を描いた映画。
『ブラック・クランズマン』は黒人側から見た、「われわれはこんなにひどい目に遭ったんだ! もちろん今でも!」という「現在への流れ」を描いた映画。
前者はかなりぬるく、後者は訴えたいことが強烈すぎてフィクションの枠を破って半分ドキュメンタリーになってしまっている感じです。
だから、映画という「物語」を楽しむなら、世界がきちんと閉じている『ボヘミアン・ラプソディー』のほうがずっと秀逸だよな〜と。
あれも実話を元にしていますが、『グリーンブック』『ブラック・クランズマン』を見た後のような「後味の悪さ」はありませんでしたから。

では、『ブラック・クランズマン』は見るに値しない映画なのか? と、問われると、『グリーンブック』に食い足りなさを感じた方ならぜひ見てみていただきたいと思います。
ただし、見た後の感想は「やっぱりこっちが真実だよな〜、この映画が作品賞取ればよかったのに」ではなく、「あの国は今もこんなに断絶しているのか」という嘆きというか、哀しみと驚きではないかと。
それほどに差別する側とされる側は違う風景を見ています。
この2本の映画は、その現実を図らずも露呈させてしまいました。

加えて、この手の映画にはかなり乱暴な言葉が登場するので、見終わった後、全身に傷を負ったような気がしますね。
つ、つらい……。
言葉に敏感な方は、心に耳栓をして見てください。

今度は『ダンボ』でも見ようかな…たらーっ(汗)

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 13:00| 舞台・映画レビュー

2019年03月22日

『グリーンブック』見てきました(ネタバレなし)

20190321a.jpg
春分の日は、『グリーンブック』を見てきました。
アメリカ映画を映画館で見るのはかなり久しぶり〜。
あ、『ボヘミアン・ラプソディ』以来ですね。

アカデミー賞を受賞したときに沸き起こった論争を知っていたので、多少斜めに見てしまったのですが、うむ……。
ストーリーは以下のとおりです。

時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

一番気になったのは、イタリア系である主人公のトニーとその一族の話すイタリア語でした。
訛ってない???
子音が米語っぽく丸まっていて、すごく聞き取りにくかったのですが、あれはアメリカンなイタリア語なのでしょうか?
そこで、イタリアでの映画評を見ようとググってみたら、「黒人差別をテーマにしている映画が、イタリア系アメリカ人を差別的に描いていいのか?」とあったのに笑っちゃいました。
確かに、かなりステレオタイプなイタリア系だったよね〜たらーっ(汗)

私はアメリカの公民権運動を調べたこともあるので、この映画で描かれている差別にはそれほど驚かなかったのですが(むしろピアニストが結構丁重に扱われていることに驚いた)、登場するシャーリーが実在の人物で、当時の黒人としては考えられないくらい高い教育を受けた、とても知的な人物であることに驚きました。
映画の中で最も美しい英語を話すのは彼です。
その彼が、野卑で差別的で教養のないイタリア系アメリカ人(書いてて腹が立ってきたな)と長いツアーを共にし、互いに心を開いていくストーリー。
「いい映画」と言えば、まあそうなのでしょうが、うう〜む、やっぱりどうも素直に感動はできなかったなあ。

南アフリカ共和国がアパルトヘイト(人種隔離政策)を取っていた時、日本人は名誉白人として白人専用の施設への出入りを特別に許されていたそうですが、それを自慢する謎の日本人がいたんですよね。
「われわれは特別だ」と。
何かそんなザラッとした感触が残るんですよ、この映画。
シャーリー「名誉白人」みたいな立ち位置だからな〜。
私の場合、差別問題なら、『ボヘミアン・ラプソディ』のほうが心に刺さりました。

まあ、これも感想の一つということで、これから見る方は心を開いて素直にご覧ください。
これがアカデミー賞作品賞か……とは思いますが…。

以下、コメントお礼です(☆船長さん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 00:18| 舞台・映画レビュー

2019年03月20日

金谷ヒデユキさんのライブに行ってきました

地獄のスナフキンこと金谷ヒデユキさん
これまで何度かお笑いライブには足を運んだのですが、その中で披露されるオリジナルソングがとてもよくて、一度オリジナルソングだけのライブに行ってみたいな〜と思っていました。
今回、お友達のNさんに誘っていただいたので、『えいがのおそ松さん』を見た後に西荻窪に向かいました。

20190316g.jpg
金谷ヒデユキ&邪道アコースティック・ファクトリーがユニットの正式名称です。
長い!!
何度か見ているのに、まだ覚えられません!(^_^;)

駅から近いライブハウスの前で、開演を待つことしばし。
受付を済ませて飲み物をいただき、テーブルについてほかのお客さんと話していると、三人が入場していらっしゃいました。
ライブの開始です!
「え〜、電○グルーヴのライブは中止となりましたが、われわれのライブは行います」
さすが金谷さん、いきなりかます!
この後も、どんどんハイになっていく金谷さん「通報するよ!」「何かやってる?」とかブラックな掛け声がかかりましたが、100パーセント自前の脳内ドーパミンによるものだそうです。
そりゃそうだ。

オリジナルソングはすべて金谷さんの作詞だと思いますが、替え歌のセンスからもわかるように言葉選びが秀逸。
中でも『洗濯指数』という曲がすごく気に入りました。
土砂降りの日に洗濯してもいいじゃない。
賢い生き方ばかり追いかけなくてもいいじゃない。
という主張、すごくわかる!

記憶力がと〜っても悪いので、サンバ風の曲があったり、しっとり聞かせる曲があったり、ノリノリでみんなで踊れる曲があったり、と、バラエティに富んでいたことくらいしか思い出せませんが、とにかく楽しかったです。
そして、演奏のレベルが高い!
20190316h.jpg
撮影の許可が出たのでちょっとだけ撮ってみました。
ドラムとバイオリンとギターだけなのに、とっても音が厚いんですよね。
20190316i.jpg
そして、やはり金谷さんの歌はすごい。
今、カラオケ教室で歌を習っていますが、それだけに次元の違いを感じました。
自分の作った曲を自ら表現する迫力は本当に素晴らしいです。

最後は記念撮影大会。
20190316j.jpg
金谷さん以外は音楽と関係のないお仕事を持っている方たちだそうです。
本当にレベルが高くてびっくりです。

次は金谷さんの本拠地(?)、浅草の東洋館にも行ってみたいな〜と思いました。
今、噂のおぼんこぼん師匠も出演されるようですし……(笑)。

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 00:12| 舞台・映画レビュー

2019年03月17日

『えいがのおそ松さん』(ネタバレなし)見てきました!

金曜封切りの『えいがのおそ松さん』を、土曜日に会社の同僚と見てきました。
社内でおそ松さんの話題で盛り上がれる貴重な人材です(笑)。

20190316a.jpg
新宿ピカデリーには気合の入ったディスプレイがありました。
せっかくだから兄弟全員分ご紹介。
20190316b.jpg
今回の映画は、6人の高校時代が登場するのが売りです。左上にいるのがそれ。
20190316c.jpg
↑推しのチョロ松くんは、高校時代は眼鏡キャラでした。やはりそうか。
20190316e.jpg
入場者特典でコースターが配られたのですが、私のは十四松くん(↓)でした。
20190316d.jpg
トッティ(↓)の写真撮るのが一番大変でした、掲示場所的に(^_^;)。
20190316f.jpg
いつも一松くん十四松くんのどっちが上だったかわからなくなります…。

さて、映画のほうですが、公式HPに書かれているストーリーはこんな感じです(クリックすると大きくなります)。
20190316k.jpg
この18歳の6つ子がとてもいいです。
今となってはすっかり達観したニート(?)になっている6人ですが、卒業を前にした時期にはかなりいろいろな葛藤があり、現在と相当異なる姿が見られます。
個人的にはチョロ松が……よかった。
ニートチョロ松との対決が特によかった。
神谷さん天才! と思いました、はい。

トト子ちゃんはもちろん、6つ子のお母様・お父様も、イヤミダヨーンデカパンチビ太ハタ坊も出てくるので、各キャラのファンの方はご安心ください。
シュールさとかしょーもなさも、テレビシリーズのまんまです。
ただ、そこは映画版。
一つの大きなストーリーにするため取り入れられた「物語」をどう感じるかで、好き嫌いが分かれるかもしれません。
私はよくまとまっていたと思いますが。

映画の公式サイトに、「おそ松さんメーカー」というコーナーがあったので、自画像を作ってみました。
20190316l.png
結構似てない?

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 23:04| 舞台・映画レビュー

2019年03月14日

『翔んで埼玉』in 所沢!

『翔んで埼玉』3回目は、念願の埼玉で観賞することができました!
しかも、作者の魔夜峰央さんが住んでいた所沢にて!
所沢…所沢……ん? 
映画館があるのは新所沢
さらに奥???
都下からのアクセスの悪さに頭を抱えつつ、なんとか駅にたどりつきました。
20190313a.jpg
あ、やっぱりここでいいのね。
こんな大きいディスプレイ(↓)もありました。
20190313b.jpg
こうやって見てみるとすごい再現度だな。
20190313c.jpg
全体はこんな感じ(↓)ですが、映画館の外に人気(ひとけ)がないよ!
20190313d.jpg
どうしよう、館内がスカスカだったら!!がく〜(落胆した顔)

映画館に至るエレベーターを見たら、「来てよかった!」と思いましたが。
20190313e.jpg
もう一基はこんな感じ(↓)。
20190313f.jpg
そうして着いた館内はすごい熱気! すごい人! でした〜!!
20190313i.jpg
満席すぎるだろう!!

館内は完全に『翔んで埼玉』のテーマパーク化していましたよ。
20190313r.jpg
埼玉解放戦線記念館と書いてあります。
20190313g.jpg
↑壁いっぱいに貼られたポスターにはこの台詞が。
20190313h.jpg
百美麗さまの衣装も展示されています。両方とも細い〜!!
20190313j.jpg
GACKTのサイン入りイラスト
20190313k.jpg
二階堂ふみちゃんのサインがないのは、デフォルメが気に入らなかったから?(笑)
20190313l.jpg
↑こちらのポスターには二人のサインが入っていました。

さらに、ポスターに好きな台詞を添えて記念写真できるサービスも。
20190313p.jpg
台詞は原作から取ったものですね。
20190313o.jpg
いや、これはオリジナルか…たらーっ(汗)(映画館は新所沢パルコの中にあります)。
20190313q.jpg

お手洗いの中にもこんな掲示(↓)がありました。
20190313m.jpg
そして、すべての鏡にまる「さ」の文字が!!
20190313n.jpg
まあ、鏡を覗くのは全員県民だから問題ないよね!

上映中は、やはり所沢ネタや春日部ネタ、池袋ネタの受けがよかったです。
対照的に、狛江町田といった都下の地名や、千葉ネタには反応薄かったなあ(田無は西武新宿線沿線だからウケてました)。
ただ、地元だけにときどき「あれ? もしかして怒ってる?」という沈黙があったのがちょっと怖かったです(笑)。
西武ドームネタとか、誰も笑わないんだもん〜!あせあせ(飛び散る汗)

ちなみにこちらの映画館、ものすごく豪華仕様でリクライニングし放題のゆったりシートでした。
ボックス席は家族で升席みたいに座れるし、すごいな、新所沢!
とっても快適に観賞できましたよ、家まで帰るの遠かったけど!

そういえば、こんな動画を見つけました。
これも埼玉愛に満ちていて素敵揺れるハート

よろしければご覧ください!!(海への渇望感に落涙)

以下、コメントお礼です(WALLYさん)。

web拍手 by FC2
続きを読む
posted by 管理人 at 23:22| 舞台・映画レビュー

2019年03月10日

VOICARION『Mr. Prisoner』見てきました

20190310a.jpg
このところ「私の好みと文翁さんの作品が離れてきちゃったかな〜」と思っていたのですが、今回は旧作の再演と言うこともあってか、バッチリでした!

藤沢文翁さん脚本・演出による朗読劇『Mr. Prisoner』は、出演者が山寺宏一さん上川隆也さん林原めぐみさんの3人。
上川さんチャールズ・ディケンズクライヴ・ヘイスティングス卿の2役、林原さんがヒロインレスの少女時代と大人になってからを演じ分けたのに対し、山寺さん合計9役を演じ分けました!
いやあもう、さすがとしか言いようがありませんな〜(^_^;)。

でも、それがすごくプラスになっていたと思います。
最近の文翁さんは、豪華声優陣を多数キャスティングするため、各役に見せ場を作ろうとして話がとっちらかり気味(飽くまで私見です)。
たとえばジェイコブズの店主役を別の声優さんに振っていたら、今回のようなうまい使い方はできなかったでしょう。

ストーリーは、公式HPによると

19世紀 英国
ロンドン塔(Tower of London)地下3階には
光を通さない分厚い鉄扉の独居房があった
そこには一人の囚人が幽閉されていて
囚人の周囲には、不思議な指示が出されていたという…
“牢屋番は耳の不自由なものにせよ”
囚人番号252号…
彼は「絶対に声を聞いてはならない囚人」と呼ばれていた…


ゴシックロマンのような導入ですが、内容は実に正統派な人間ドラマでした。
人と人の想い、結びつき、思いやり、そのすべてが胸を打って、気づくと号泣していました。
しかも幕切れが本当にうまい。
そうだよ、こういうものを私は求めていたんだよ〜、文翁さん!!

ただ、初期の作品と言うことで、文翁さん名物前半のモタモタ感はすごかったです。
ごめんなさい、ちょっと寝たわ。
周りのお客さんも同じようなこと言ってたし(^_^;)。
ここをもう少しうまく整理して、休憩を2分の1のところじゃなくて3分の1のところに入れちゃうくらいの英断をしてもいいと思うんですけどね〜。

山寺さんの演技はもちろん100点満点。
すごい。もうそれしか言えない。すごい。
青年から老人から謎なキャラまで自由自在!
上川さんも、びっくりするぐらいうまく演じ分けていらっしゃいました。
どちらも喜怒哀楽があるキャラなのに、ちゃんとそれぞれの喜怒哀楽が示されていて素晴らしかったです。
あと、竹下景子さんほど「役者」「声優」の距離を感じさせなかったかな?
林原さんは、大人の演技はちょっとフラットな綾波風でしたが、子どもの演技がすごかった〜!!
かわいいし、意地らしいし、賢いし、これが理由の起用なのかな?
感動しました〜!
舞台の都合上、オケの編成は比較的小規模で、台詞が音楽にかき消されることもなく楽しめました。
セットもほどほどでよろしい。うん。

さて、坂本竜馬をテーマにした新作の上演も決まりましたが、う〜ん、悩みどころだなあ。
当たりの文翁さんか、ハズレ(個人的に)の文翁さんか…。
あ、再演される『女王がいた客室』は、文句なく名作なのでオススメしますよ〜!

web拍手 by FC2
posted by 管理人 at 14:10| 舞台・映画レビュー